海外ジャーナルクラブ
1ヶ月前

Shookらは、 米国において、 妊婦の重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2 (SARS-CoV-2) 感染に伴う児の子宮内暴露と3歳時までの神経発達障害リスクとの関連を、 Mass General Brigham医療システムを基にした後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、 妊婦のSARS-CoV-2感染は、 児の3歳時までの神経発達障害リスク増加と関連していた。 本研究はObstet Gynecol誌において発表された。
研究期間中に分娩施設では普遍的スクリーニングが実施されていたものの、 妊娠中の無症候性感染は確実に検出されない可能性があります。
妊婦のSARS-CoV-2感染に伴う児の子宮内暴露と3歳時点における神経発達障害リスク増加との関連性は明らかではなかった。
米国における大規模医療システムであるMass General Brigham医療システムを基に、2020年3月1日~5月31日に出生した1万8,124例の児を対象とした後ろ向きコホート研究を実施した。
妊娠中のSARS-CoV-2感染*と児の出生後36ヵ月までの神経発達障害の診断**との関連を評価するため、 母体年齢、 人種・民族、 保険種別、 病院種別、 早産の交絡因子を調整したロジスティック回帰モデルを用いた。
SARS-CoV-2に曝露した妊婦から出生した児861例のうち、 140例 (16.3%) が出生後36ヵ月までに神経発達障害の診断を受けた一方で、 曝露のない児1万7,263例のうち1,680例 (9.7%) が同様の診断を受けた (未調整オッズ比 [OR] 1.80 [95%CI 1.49-2.17]、 調整OR 1.29 [95%CI 1.05-1.57]、 p=0.01)。
感度分析では、 妊娠第3期の曝露において最も大きな影響が認められ (調整OR 1.36 [95%CI 1.07–1.72]、 p=0.01)、 特に男児において顕著であった (調整OR 1.36 [95%CI 1.07–1.72]、 p=0.01)。
著者らは 「妊娠中のSARS-CoV-2感染は、 児の3歳時までの神経発達障害リスクの増加と関連していた。 その影響は、 妊娠第3期の曝露後および男児において最も顕著であった。 これらの知見は、 SARS-CoV-2に曝露した児に対する長期的な神経発達モニタリングの重要性を支持するものである」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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