海外ジャーナルクラブ
9ヶ月前

Liらは、 脳転移がある未治療EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌 (NSCLC) を対象に、 高用量のEGFRチロシンキナーゼ阻害薬aumolertinibの有効性および安全性を第Ⅱ相非無作為化試験ACHIEVEで評価した。 その結果、 12ヵ月時無増悪生存 (PFS) 率が62.1%、 PFS中央値が20.5ヵ月と良好であり、 管理可能な安全性プロファイルが示された。 試験結果はJAMA Oncol誌に発表された。
本研究の限界は一般的なものとなりますが、 対照群を欠くシングルアームデザイン、 奏効評価における中央独立判定の不在、 中国人患者のみに限定された対象集団、 サブグループにおけるサンプルサイズの小ささ、 ならびに長期追跡結果が未だ得られていない点が挙げられます。
中枢神経系 (CNS) 転移は、 EGFR遺伝子変異陽性NSCLCの治療において依然として大きな課題である。
そこでACHIEVE試験では、 脳転移がある未治療EGFR遺伝子変異陽性NSCLCに対する高用量aumolertinibの有効性および安全性を評価した。
中国10施設で脳転移を有する未治療EGFR遺伝子変異陽性NSCLC患者63例 (Full Analysis Set [FAS] 63例、 うちCNS評価可能な患者49例) にaumolertinib 165mgを1サイクルを28日として1日1回経口投与し、 病勢進行または許容できない毒性発現まで継続した。
主要評価項目はRECIST v1.1に基づく担当医師評価の12ヵ月PFS率であった。
追跡期間中央値は28.8ヵ月 (95%CI 27.0-29.8ヵ月) であった。
主要評価項目であるFASにおける12ヵ月PFS率は62.1% (95%CI 48.7-73.0%)、 PFS中央値は20.5ヵ月 (95%CI 12.0-26.9ヵ月) であった。
12ヵ月頭蓋内PFS率は76.8% (95%CI 63.2-85.9%) であり、 頭蓋内PFS中央値および全生存期間 (OS) 中央値は未到達であった。
RECIST 1.1に基づく客観的奏効率 (ORR) および頭蓋内ORRは、 FASでそれぞれ88.9% (95%CI 78.4-95.4%)、 82.5% (95%CI 70.9-90.9%)、 CNS評価可能集団でそれぞれ87.8% (95%CI 75.2-95.4%)、 85.7% (95%CI 72.8-94.1%) であった。
2サイクル目のDay1における血中循環腫瘍DNA (ctDNA) でのEGFR変異のクリアランスは、 PFSの延長と独立して関連していた (HR 0.14 [95%CI 0.04-0.47]、 p=0.001)。
最も多く認められたGrade 3/4の治療関連有害事象 (TRAE) は、 血中クレアチンホスホキナーゼの増加 (17例、 27.0%) であった。 治療関連死亡は報告されなかった。
著者らは 「この結果は、 高用量aumolertinibが未治療の脳転移を有するEGFR遺伝子変異陽性NSCLC患者の長期生存利益と関連し、 安全性プロファイルも管理可能であることを示唆している」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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