海外ジャーナルクラブ
3日前

Baramidzeらは、 EGFR/ALK/ROS1陰性の未治療進行NSCLCを対象に、 抗PD-1抗体セミプリマブ+化学療法の有効性・安全性を化学療法単独と比較した無作為化比較試験 (EMPOWER-Lung 3 Part 2) の5年追跡成績を報告した。 OS中央値は21.1ヵ月 vs 12.9ヵ月 (HR 0.66)、 5年OS率は19.4% vs 8.8%と、 OS・PFS・ORRにおけるセミプリマブの上乗せ効果が5年時点でも維持された。 一方、 Grade 3以上の治療下有害事象は49.4% vs 32.7%と併用群で多かった。 本研究はJ Thorac Oncolに掲載された。
扁平・非扁平の両組織型で一貫した長期ベネフィットが示された点は意義があります。 一方でGrade3以上の治療下有害事象が併用群で約17ポイント高く、 長期投与下での安全性管理を踏まえた評価が必要です。
EMPOWER-Lung 3 Part 2試験は、 EGFR/ALK/ROS1異常を認めない未治療進行NSCLC患者を対象に、 セミプリマブ+化学療法が化学療法単独に対し有意な生存ベネフィットを示した試験である。 本報告はその5年追跡成績である。
対照患者は、 セミプリマブ+化学療法群またはプラセボ + 化学療法群へ2:1で無作為化された。
主要評価項目はOS、 副次評価項目はPFSと客観的奏効率 (ORR) であった。
追跡期間中央値60.9ヵ月において、 OS中央値はセミプリマブ+化学療法群21.1ヵ月 vs 化学療法単独群12.9ヵ月と、 有意な延長を認めた (HR 0.66、 95%CI 0.53~0.83、 p=0.0002)。
PFS中央値は8.2ヵ月 vs 5.5ヵ月 (HR 0.58、 95%CI 0.47~0.72、 p<0.0001)、 ORRは43.6% vs 22.1%であった。 完全奏効率は併用群6.4% (20例) vs 化学療法単独群0%であり、 有効性は扁平・非扁平の両組織型で一貫して示された。
5年OS率はセミプリマブ+化学療法群19.4% vs 化学療法単独群8.8%であった。 セミプリマブを36サイクル完遂した22.8% (71/312) の患者では、 治療完遂後3年 (無作為化から約5年) のOS率が57.3%に達した。
全試験集団におけるGrade 3以上の治療下有害事象の発現率は、 セミプリマブ+化学療法群49.4% vs 化学療法単独群32.7%であった。
著者らは、 「5年追跡において、 セミプリマブ+化学療法は進行NSCLCの1次治療として、 化学療法に対し一貫した安全性プロファイルのもと持続的な長期有効性を示し続けた」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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