HOKUTO編集部
1年前

日本癌治療学会は、 2024年12月20日に『小児・AYA世代がん患者等の妊孕性温存に関する診療ガイドライン 2024年12月改訂 第2版』 (以下、 第2版) を発刊したと同学会公式サイト上で発表した。 第2版は、 妊孕性温存療法に関する領域機断的な診療ガイドラインとして国内初となる初版 (2017年版) を全面改訂したもので、 7年ぶりの発刊となる。
癌・生殖医療は近年普及しつつあるものの、 いまだその研究の歴史は浅く、 小児・AYA世代癌患者に対する直接的なエビデンスは限られる。 そのため第2版の推奨作成においては、 エビデンスに限らず、 患者の価値観や容認性、 実行可能性など多角的視点から益と害を勘案可能な合意形成方法として 「EtDフレームワーク (Evidence to decision frameworks)」 *が用いられた。
第2版はMinds診療ガイドライン作成マニュアル 2020 (Ver 3.0) に準拠し、 癌の再発や癌による死亡などを例とする 「癌治療のアウトカム」 や、 妊娠率・出産率などの 「生殖医療のアウトカム」 が明記された。
2017年版では、 女性生殖器、 乳腺、 泌尿器、 小児、 造血器、 骨軟部、 消化器、 脳の計8領域が対象とされていたが、 第2版では新たに肺、 耳鼻咽喉・頭頸部、 膠原病の3領域が加わり、 計11領域における妊孕性温存療法に関する推奨が網羅された。 また巻頭には、 11領域における診療アルゴリズムも全て収載されている。
また、 米国臨床腫瘍学会 (ASCO) が2003年に提唱して以降、 国際的な報告に基づきアップデートされてきた性腺毒性のリスク分類は、 今回 「JSCO分類」 として一新された。
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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