海外ジャーナルクラブ
10日前

Schmidtらは、 HR陽性/HER2陰性転移乳癌の1次治療におけるCDK4/6阻害薬パルボシクリブ+内分泌療法 (ET) について、 単剤化学療法 (CT) との比較を無作為化比較試験 (PADMA) で検証した。 その結果、 治療失敗までの期間中央値はパルボシクリブ+ET群で17.2ヵ月と、 CT群の6.1ヵ月に比べて有意に延長した。 また、 無増悪生存期間も有意な延長を認めた一方で、 全生存期間に有意差はなかった。 試験結果はESMO Open誌に発表された。
化学療法の適応判断も各施設の担当医に委ねられていたため、 施設間のばらつきが生じた可能性があります。
ホルモン受容体陽性/HER2陰性 (HR+/HER2-) 転移乳癌の1次治療において、 パルボシクリブ+内分泌療法 (ET) と単剤化学療法 (CT) を比較した。
本試験は、 第Ⅳ相の前向き・非盲検・多施設共同・無作為化比較試験 (PADMA) である。 対象はHR+/HER2-転移乳癌120例 (88.3%が閉経後)とし、 以下の2群に1:1で無作為化した。
CT群は、 大半がカペシタビン (67.8%) またはパクリタキセル (28.8%) の投与を受け、 22%が維持ETを実施した。
主要評価項目は治療失敗までの期間 (TTF) であり、 副次評価項目は無増悪生存期間 (PFS)、 全生存期間 (OS)、 安全性、 治療アドヒアランスであった。
中央値36.8ヵ月の追跡で、 TTFはパルボシクリブ+ET群で有意に延長した。
TTF中央値
ハザード比 0.46 (95%CI 0.31-0.69、 p<0.001)
この結果は、 AKTシグナル変化や胚細胞/体細胞BRCA1/2変異を含むサブグループでも一貫していた。
またPFS中央値はパルボシクリブ + ET群で延長が認められた一方で、 OSにおいては両群間で有意差は認められなかった。
PFS中央値
ハザード比 0.45 (95%CI 0.29-0.70、 p<0.001)
血液学的毒性はパルボシクリブ + ET群で有意に高値であり、 非血液学的毒性は両群で概ね同様であった。
血液学的毒性
p<0.001
著者らは、 「PADMAは、 大半が閉経後であるHR+/HER2-転移乳癌の1次治療において、 パルボシクリブ+ETがCTと比べてTTFとPFSの改善をもたらすことを示した初の多施設・無作為化比較試験である」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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