【NEJM】巨細胞性動脈炎へのウパダシチニブが有効
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1年前

【NEJM】巨細胞性動脈炎へのウパダシチニブが有効

【NEJM】巨細胞性動脈炎へのウパダシチニブが有効
Blockmansらは、 巨細胞性動脈炎に対するウパダシチニブの有効性および安全性を評価するため、 第III相プラセボ対照無作為化比較試験SELECT-GCAを実施した。 その結果、 ウパダシチニブ15mgがプラセボと比較して優れた有効性を示すことが明らかになった。 試験結果はNEJM誌に発表された。

📘原著論文

A Phase 3 Trial of Upadacitinib for Giant-Cell Arteritis. N Engl J Med. 2025 Apr 2. Epub ahead of print. PMID: 40174237.

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

ウパダシチニブ15mg群の約26%、 プラセボ群の約37%が予想より高くCOVID-19パンデミックにより投与を中止していました。

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背景

巨細胞性動脈炎に対するウパダシチニブの有効性・安全性は不明

巨細胞性動脈炎は全身性血管炎であり、 治療選択肢が少ない。

ウパダシチニブは、 インターロイキン-6やインターフェロン-γなどのサイトカインシグナル伝達を阻害する選択的JAK阻害薬であり、 巨細胞性動脈炎に対する有効性と安全性はこれまで明らかになっていなかった。

試験デザイン

主要評価項目は52週目の持続寛解達成率

同試験では、 対象の新規発症または再発の巨細胞性動脈炎患者が、 ①ウパダシチニブ15mg群 (1日1回経口投与し、 26週間グルココルチコイドを漸減)、 ②ウパダシチニブ7.5mg群 (1日1回経口投与し、 26週間グルココルチコイドを漸減)、 ③プラセボ群 (52週間グルココルチコイドを漸減) ―に割り付けられた。

主要評価項目は、 52週目の持続寛解達成率であり、 第12~52週において巨細胞性動脈炎の徴候・症状がなく、 プロトコルに定められたグルココルチコイド漸減を遵守していることと定義された。

結果

ウパダシチニブ15mg群は持続寛解達成率で優越性を示す

登録患者数は、 ウパダシチニブ15 mg群209例、 7.5 mg群107例、 プラセボ群112例であった。

持続寛解達成率では、 ウパダシチニブ15 mg群のプラセボ群に対する優越性が示された (46.4% [95%CI 39.6-53.2%] vs 29.0% [95%CI 20.6-37.5%]、 p=0.002)。 一方、 ウパダシチニブ7.5mg群は、 持続寛解達成率でプラセボに対する優越性が示されなかった (41.1% [95%CI 31.8-50.4%])。

副次評価項目においても、 ウパダシチニブ15 mg群は、 持続完全寛解、 再燃までの期間、 累積グルココルチコイド曝露量、 患者報告アウトカムの改善でプラセボ群よりも優れていた。

安全性アウトカムは全群でほぼ同じであり、 JAK阻害薬では心血管リスクの懸念があるが、 ウパダシチニブ群では主要な心血管有害事象は発生しなかった。

結論

ウパダシチニブ15mgが有効性示す

著者らは、 「巨細胞性動脈炎患者に対して、 26週間のグルココルチコイド漸減を伴うウパダシチニブ15mgは、 52週間のグルココルチコイド漸減を伴うプラセボよりも優れた有効性を示したが、 7.5mgでは有効性は確認されなかった」 と報告している。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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