CKDの評価と管理のための臨床実践ガイドライン2024
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11ヶ月前

CKDの評価と管理のための臨床実践ガイドライン2024

ガイドライン情報

CKDの評価と管理のための臨床実践ガイドライン2024

KDIGO 2024 Clinical Practice Guideline for the Evaluation and Management of Chronic Kidney Disease. Kidney Int. 2024 Apr;105(4S):S117-S314. PMID: 38490803

KDIGO (Kidney Disease: Improving Global Outcomes) のガイドライン作業グループは、  「慢性腎臓病 (CKD) の評価と管理のための臨床実践ガイドライン」 を2024年版としてアップデートした。 同ガイドラインでは、 腎代替療法を受けていない成人および小児のCKD患者に関する指針を提供するため、 システマティックレビューが実施され、 レビュー項目ごとにエビデンスの確実性が評価された。 28の勧告と141の実践ポイントが提示され、 主な推奨事項には、 ①糸球体濾過量 (GFR) 評価時にシスタチンCを測定、 ②遠隔地でのポイントオブケア検査導入、 ③腎不全予測の個別リスクに基づくアプローチ、 ④一部のCKD患者には糖尿病の有無を問わずSGLT2阻害薬を使用、 ⑤50歳以上のCKD患者にスタチン系薬を使用、 などがある。

「CKDの評価と管理のための臨床実践ガイドライン」 の詳細はこちら

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👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

limitationには、 心血管系薬剤の臨床試験でCKD患者が除外されている割合が、 2000年以降、 66%から79%へと増加しているとの興味深い記載があります。

ガイドラインの要点

1. 診断と重症度分類 (CGA分類)

  • 診断基準: 腎の構造または機能の異常が3ヵ月以上持続すること
  • eGFR < 60 ml/min/1.73m²
  • 腎障害のマーカー (アルブミン尿 ACR 30 mg/g以上、 尿沈渣異常、 組織学的異常など)
  • 重症度評価: 原因 (C)、 GFR (G1~G5)、 アルブミン尿 (A1~A3) によるCGA分類を用いて評価およびリスク層別化を行う

2. 生活習慣への介入

  • 身体活動: 週150分の中強度運動を推奨 (推奨度1D)
  • 塩分制限: ナトリウム摂取量 2g/日未満 (食塩換算 約5g/日) を目標とする (推奨度2C)
  • タンパク質制限: CKD G3-G5の成人に対し、 0.8 g/kg/日への制限を提案 (推奨度2C)

3. 薬物療法 (包括的管理)

RAS阻害薬 (ACE阻害薬またはARB):

  • 糖尿病の有無に関わらず、 アルブミン尿がA3 (高度) の患者には強く推奨 (推奨度1B)
  • 糖尿病合併のA2 (中等度) 患者にも強く推奨 (推奨度1B)。 非糖尿病A2は提案レベル (2C)
  • 注意: ACE阻害薬とARBの併用 (Dual Blockade) は有害事象のリスクがあるため行うべきではない (推奨度1B)

SGLT2阻害薬:

  • eGFR 20 ml/min/1.73m²以上の以下の患者に強く推奨 (推奨度1A)
  • 2型糖尿病合併CKD
  • CKD成人で尿アルブミン 200 mg/g以上、 または心不全合併

非ステロイド型MRA:

  • 2型糖尿病合併で、 RAS阻害薬を使用してもアルブミン尿 (>30mg/g) が残存し、 血清K値が正常な場合に追加を提案 (推奨度2A)

スタチン:

  • 50歳以上のCKD G3a-G5患者 (透析・移植なし) に対し強く推奨 (推奨度1A)

抗血小板薬:

  • アスピリンは、 虚血性心疾患の既往がある場合の二次予防としてのみ提案 (推奨度1C)

4. 腎臓専門医への紹介基準

以下のいずれかに該当する場合は紹介を検討

  • 腎不全リスク: KFRE (Kidney Failure Risk Equation) による5年腎不全リスク≧3~5%
  • eGFR低下: eGFR <30ml/min/1.73m²(G4, 5)
  • 高度Alb尿: 尿中ACR 300 mg/g以上 (A3)

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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