日本肺癌学会は10月27日､｢ビジンプロ錠 (一般名 : ダコミチニブ) 販売中止のお知らせ｣ を同学会員向けに通知した｡ 

日医疑義解釈委員会の審議でダコミチニブ供給停止が了承､ 販売中止が決定

EGFR阻害薬ダコミチニブは世界的に需要僅少であることから､ 販売元のファイザー社より全世界において供給停止に向けた対応が進められていた｡

本邦でも同薬の販売中止が検討され､ 2024年4月に厚生労働省に ｢医療用医薬品供給停止品目の事前報告書｣ が提出されていた｡

このたび日本医師会疑義解釈委員会での審議により､ 同薬の供給停止が了承され､ 販売中止が決定したという｡

関連：｢ビジンプロ錠(一般名 : ダコミチニブ)｣ 販売中止のお知らせ

日本肺癌学会公式サイト お知らせより引用

肺癌診療ガイドライン2024ではすでにEGFR変異陽性NSCLCにて記載削除

肺癌診療ガイドライン2023年版には､ PS 0~1の1次治療の選択肢として記載があったが､ 2024年版から削除されている｡ 代わりにFLAURA2試験の結果をもとに新たにオシメルチニブ＋化学療法の推奨が追加された [弱く推奨 2B]｡

関連 : かん肺癌診療ガイドライン2024年版発刊

HOKUTO編集部 2024/10/23