海外ジャーナルクラブ
3ヶ月前

Platzbeckerらは、 高リスク急性前骨髄球性白血病 (APL) 患者を対象に、 全トランス型レチノイン酸 (ATRA) +亜ヒ酸 (ATO) +低用量イダルビシン (ATRA+ATO) の有効性および安全性について、 標準的なATRA+アントラサイクリン系化学療法 (ATRA-CHT) を対照として海外多施設共同第Ⅲ相無作為化比較試験APOLLOで評価した。 その結果、 ATRA+ATOはATRA-CHTと比べて2年無イベント生存 (EFS) 率を有意に改善した。 本研究はJ Clin Oncol誌において発表された。
ATRA+ATO併用療法が高リスクAPLにおいても有効である可能性を示した重要な第Ⅲ相試験ですが、 症例数、 対照群治療のばらつき、 追跡期間の短さ、 地域的偏り、 非盲検デザインといったlimitationがあります。
新規高リスク急性前骨髄球性白血病にATRA-ATO併用療法でEFS改善
高リスクAPL患者に対するATRA+ATOの有効性および安全性をATRA-CHTと比較評価する目的で第Ⅲ相無作為化比較試験APOLLOを実施した。
高リスクAPL患者133例が以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けられた。
主要評価項目は2年EFS率であった。
COVID-19パンデミックによる登録の遅延のため、 本試験は早期に中止された。
追跡期間中央値37ヵ月 (範囲 1.7-88.6ヵ月) における2年EFS率はATRA-ATO群が88%であり、 ATRA-CHT群の71%と比べて有意に改善した (HR 0.4 [95%CI 0.17-0.92]、 p=0.02)。
CR達成から中央値7.8~12.1ヵ月時において、 分子学的再発はATRA-ATO群で1例 (1.5%)、 ATRA-CHT群で8例 (12.3%) に発生した (p=0.014)。
重篤な治療中に発現した有害事象 (TEAE) は、 ATRA-ATO群の32%およびATRA-CHT群の68%で報告された (p<0.01)。
著者らは 「APOLLO試験の結果は、 新たに診断された高リスクAPL患者の治療において、 ATOおよびATRAの使用を支持するものであった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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