HOKUTO通信
6ヶ月前

米国で43日間続いた政府閉鎖は、 11月12日 (米国時間) にトランプ大統領が暫定予算案へ署名したことで終結する見通しとなった。 ただ、 閉鎖に伴い PubMedに生じていた更新遅延は、 当面残る可能性が指摘されている。
10月1日から起きた政府閉鎖に伴い、 PubMed を所管するNLM (National Library of Medicine、 米国国立医学図書館) などは、 政府資金の停止による業務制限を受けた。
英国のNHS病院図書館WSH Libraryによると、 閉鎖中、 PubMed/MEDLINEの自動更新機能(既存インデックスの掲載など)は継続していた。一方、新規雑誌の収載やメタデータ整備、新規インデックスの付与など手作業による更新は遅延、もしくは停止していた*¹⁾。
政府閉鎖は終了するものの、 NLMが通常業務に戻るには一定時間がかかるとみられ、 PubMed/MEDLINE の更新遅延は当面続く可能性がある。
そのため、 閉鎖前後に発表された最新文献の検索において、 「抜けリスク」 は継続するといえそうだ。
政府閉鎖とは別に、 PubMed の収載基準を審査してきた独立委員会LSTRC (Literature Selection Technical Review Committee、 文献選定技術審査委員会) が2025年に廃止され、 閉鎖解除後も規模を縮小した形での運用となる見通し。
LSTRC はどの雑誌を MEDLINE に収載するかを審査し、 PubMed の品質を担保する重要な役割を果たしてきた。 このため、 BMJ は 「PubMedの品質維持に懸念がある」 と指摘している*²⁾。
*¹⁾ WSH NHS Library:USA Government shutdown impact on Medline and Pubmed (2025/11/4)
*²⁾ the BMJ(2025;391:r2158) : PubMed is running on autopilot during shutdown, but key independent committee has been abolished
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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