海外ジャーナルクラブ
11日前

研究グループは、 人工呼吸中の急性呼吸不全患者を対象に、 カルボシステインまたは高張食塩水吸入の有効性と安全性を、 2×2要因デザインのRCT (MARCH) で検証した。 その結果、 いずれの介入も人工呼吸期間を短縮せず、 有害事象の増加と関連した。試験結果はNEJM誌において発表された。
ネガティブ試験です。 去痰薬・高張食塩水のルーチン使用は支持されず、 カルボシステインは上部消化管出血の増加に留意します。
去痰薬は急性呼吸不全で広く使われるが、 有効性や安全性のエビデンスは限定的だった。
16歳以上で去痰困難な分泌物を伴う人工呼吸中の重症急性呼吸不全患者を対象に、 多施設オープンラベル試験を実施した。 1,956例が以下の4群に無作為化された。
主要評価項目は人工呼吸期間*とした。
1,956例を2×2要因で無作為化した (交互作用なし HR 1.01 [95%CI 0.83-1.22]、 P=0.91)。 人工呼吸期間中央値は、 カルボシステイン186.1時間 vs 非投与172.7時間 (調整HR 0.96 [0.87-1.05])、 高張食塩水184.5時間 vs 非投与174.3時間 (調整HR 1.00 [0.91-1.10]) でいずれも短縮しなかった。
カルボシステインは臨床的に重要な上部消化管出血を増加させた (1.4% vs 0.2%、 RR 6.51 [1.47-28.76]、 P=0.01)。 高張食塩水は気管支攣縮 (2.4% vs 0.4%) や吸入時低酸素 (4.1% vs 0.3%) を増加させた。
著者らは、 「重症急性呼吸不全でカルボシステインも高張食塩水も人工呼吸期間を短縮せず、 いずれも害と関連した」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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