海外ジャーナルクラブ
7日前

Valenzaらは、 閉経前のリンパ節転移陽性ホルモン受容体陽性早期乳癌患者を対象に、 LH-RHアゴニストによる5年間の術後療法後に内分泌療法を延長すること (eET) の、 再発抑制に対する有用性を評価した。 その結果、 延長開始後の5年浸潤性乳癌無病生存率は、 eET群で85%であり、 非eET群の78%に比べて、 HR 0.63 (95%CI 0.44-0.89、 p=0.0135) と有意な再発抑制を示した。 また、 5年遠隔再発無病生存率でもeET群で良好な結果であった。 試験結果はJCO誌に発表された。
本研究は、 前向きコホートを用いeET開始後中央値7年の追跡を行った点が強みである一方、 eETはすでに高率に実施され有効性も示されているため、 RCTでその価値を再検証することは現実的に困難です。
ゾラデックス1.8mgデポ、 3.6mgデポ、 LA10.8mgデポ
リュープリン注射用3.75mg、 SR注射用キット11.25mg、 PRO注射用キット22.5mg
本研究では、 閉経前のリンパ節転移陽性・ホルモン受容体陽性早期乳癌患者において、 LH-RHアゴニストによる5年間の術後療法後、 内分泌療法を延長すること (eET : extended endocrine therapy) の有用性を評価することとした。
前向きに収集された2つのデータセット (Young Women’s Breast Cancer Study、 IEO Breast Cancer Cohort) を用いた。 対象は40歳以下で早期乳癌と診断され、 リンパ節転移陽性かつホルモン受容体陽性であり、 LH-RHアゴニストを術後5年間施行後も再発を認めなかった閉経前患者とした。
主要評価項目は、 術後内分泌療法開始6年目をベースラインとした浸潤性乳癌無病生存であり、 傾向スコア重み付け解析を行った。
解析対象501例中287例がeETを受けた。 eET投与期間中央値は3.7年であり、 治療内容はタモキシフェン単独が48%、 LH-RHアゴニストにタモキシフェンまたはアロマターゼ阻害薬の併用が52%であった。
追跡期間中央値7.3年における、 5年浸潤性乳癌無病生存率はeET群で有意に良好であった。
5年浸潤性乳癌無病生存率
HR 0.63 (95%CI 0.44-0.89、 p=0.0135)
5年遠隔再発無病生存率
HR 0.49 (95%CI 0.31-0.79)
骨折および主要心血管イベントは、 両群とも1%に報告された。
著者らは、 「閉経前のリンパ節転移陽性早期乳癌患者において、 LH-RHアゴニストによる5年治療後に内分泌療法を延長することで、 浸潤性再発および遠隔再発においても臨床的に意義のある低減がもたらされた」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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