日本の実臨床におけるオシメルチニブ1次治療の長期有効性はFLAURAと同等
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海外ジャーナルクラブ

4ヶ月前

日本の実臨床におけるオシメルチニブ1次治療の長期有効性はFLAURAと同等

日本の実臨床におけるオシメルチニブ1次治療の長期有効性はFLAURAと同等
済生会熊本病院呼吸器内科の坂田能彦氏らの研究グループは、 EGFR遺伝子変異陽性進行非小細胞肺癌 (NSCLC) への1次治療として、 第3世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬 (EGFR-TKI) オシメルチニブの長期有効性および安全性を、 実臨床データに基づく後ろ向きコホート研究OSI-FACT-OSで評価した。 その結果、 無増悪生存期間 (PFS) および全生存期間 (OS) は検証的な第Ⅲ相FLAURA試験における結果*と同等であり、 長期的な有効性が確認された一方で、 治療期間を通じて慎重かつ長期的な安全性モニタリングの必要性も強調される結果となった。 本研究はClin Lung Cancer誌において発表された。
*第3世代EGFR-TKIオシメルチニブの有効性および安全性を第1世代EGFR-TKIのエルロチニブまたはゲフィチニブを対照として比較評価した第Ⅲ相二重盲検無作為化比較試験。 主解析におけるPFS中央値は18.9ヵ月 (N Engl J Med. 2018 Jan 11;378(2):113-125.)、 最終解析におけるOS中央値は38.6ヵ月であった (N Engl J Med. 2020 Jan 2;382(1):41-50.)

📘原著論文

Osimertinib as First-Line Treatment for Patients With Advanced EGFR Mutation-Positive Non-Small Cell Lung Cancer in a Real-World Setting: Updated Overall Survival Data (OSI-FACT-OS). Clin Lung Cancer. 2025 Nov;26(7):e623-e631.e3. Epub 2025 Jun 10. PMID: 40582919

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

有害事象 (AE) の発現率はこれまでに報告されていたよりも高く、 一部のAEは遅発性に発現していたことも報告されました。

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日本の実臨床におけるオシメルチニブ1次治療の長期有効性はFLAURAと同等

背景

EGFR変異陽性NSCLCへの1次治療でオシメルチニブの長期実臨床データが欠落

EGFR変異陽性NSCLCに対する1次治療として、 これまで、 オシメルチニブに関する実臨床データの報告はあったものの、 観察期間が限られており、 OSおよび長期安全性に関するデータは報告されていなかった。

研究デザイン

実臨床データの観察期間を延長し、長期有効性・安全性を評価

そこで本研究では、 実臨床データに基づき、 2018年8月~19年12月に1次治療としてオシメルチニブを投与されたEGFR変異陽性NSCLC患者538例を対象に、 観察期間を2023年7月まで延長して、 長期有効性および安全性を評価した。

結果

mPFSは20.1ヵ月、 mOSは42.0ヵ月

観察期間中央値37ヵ月において、 PFS中央値は20.1ヵ月 (95%CI 17.1-22.1ヵ月)、 OS中央値は42.0ヵ月 (95%CI 37.7-48.4ヵ月) であった。

PFSイベントが72.9%、 OSイベントが53%で認められた。

遅発性AEとして肺臓炎が17例、 心毒性が7例

AEの発現率は、 肺臓炎の全Gradeが16.7%、 Grade≥3が5.2%、 Grade5が0.9%、 Grade≥3の非血液毒性が12.8%、 Grade≥3の血液毒性が6.3%、 QT延長の全Gradeが4.6%、 Grade≥3が1.3%、 駆出率低下および心不全の全Gradeが2.6%、 Grade≥3が1.9%で認められた。 治療開始から1年以上経過後に発現した遅発性AEとして、 肺臓炎17例および心毒性7例が報告された。

結論

実臨床におけるオシメルチニブの長期有効性を支持

著者らは 「本研究は、 日本の実臨床におけるオシメルチニブの長期有効性を支持するものであり、 PFSおよびOSは、 第Ⅲ相FLAURA試験の結果と同等であった。 一方で、 治療期間を通じて慎重かつ長期的な安全性モニタリングの必要性も強調される結果となった」 と報告している。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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