海外ジャーナルクラブ
2年前
LeBoffらは、 ビタミンDサプリメントの摂取と骨折の発生率を2×2の要因ランダム化比較試験において検討. その結果、 健康な中高年者において、 サプリメント摂取は、 骨折のリスクを有意に低下させないことが明らかとなった. 本研究はNEJM誌において発表された.
ビタミンD₃のサプリメント摂取について科学的に評価した大変意義深い研究です. 日常生活においてさまざまなサプリメントの服用や民間療法が行われています. それらを多くの科学者は効果がない, 怪しいと決めつけてしまうことが多いですが, 科学的視点から正確な評価を行い, 情報を公開していくことが大切です.
ビタミンDサプリメントは、 一般的に骨の健康状態維持のために広く推奨されているが、 骨折を予防するかどうかに関するデータは一貫していない.
Vitamin D and Omega-3 Trial (VITAL) の付随研究として、 ビタミンD3サプリメント摂取がプラセボよりも骨折のリスクを低くするかどうかを検証.
追跡期間中央値:5.3年間
ビタミンD欠乏、 低骨量、 骨粗鬆症のいずれでもない、 一般に健康な中高年者において、 ビタミンD₃のサプリメント摂取は、 プラセボと比較して骨折のリスクを有意に低下させなかった.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。