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32日前

【Lancet】高血圧患者への降圧薬投与、夜間と朝方で転帰に差なし

Mackenzieらは、 降圧薬内服中の18歳以上の高血圧患者を対象に、 降圧薬の夜間投与が朝方投与と比較して主要な心血管疾患を改善するかどうかを前向き実用的分散型並行群間試験で検討 (TIME試験) 。 その結果、 降圧薬の夜間投与は、 主要な心血管アウトカムに関して、 朝方投与と差がないことが明らかとなった。 本研究は、 Lancet誌において発表された。 

📘原著論文

Cardiovascular outcomes in adults with hypertension with evening versus morning dosing of usual antihypertensives in the UK (TIME study): a prospective、 randomised、 open-label、 blinded-endpoint clinical trial。 Lancet。 2022 Oct 22;400(10361):1417-1425.PMID: 36240838

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

どちらかというと効果よりも副作用に注目ですが、 夜間排泄時の血圧低下による失神や転倒やなどの項目は調査されていないようです。


背景

降圧薬の夜間投与は、 朝投与よりも良好な転帰をもたらす可能性があることが研究で示唆されている。

研究デザイン

  • 対象は少なくとも1種類の降圧剤を服用している18歳以上の高血圧患者
  • 以下の2群に1:1で無作為に割り付けた
  • 朝方投与: 10,601名 (6~10時に内服)
  • 夜間投与: 10,503名 (20~24時に内服)
  • 主要評価項目:血管死、 非致死性心筋梗塞または非致死性脳卒中による入院

研究結果

  • 追跡期間中央値:5.2年 (IQR 4.9-5.7)
  • 主要評価項目イベントに有意差なし。
  • 夜間投与群: 3.4% (362例)
  • 朝方投与群:3.7% (390例)
未調整HR:0.95、 95%CI 0.83-1.10、 P=0.53
  • 安全性に関する懸念は確認されなかった。

結果の解釈

降圧薬の夜間投与は、 主要な心血管アウトカムに関して、 朝方投与と差がなかった。 患者には、 望ましくない作用を最小限に抑えた都合のよい時間に降圧薬を服用するよう勧めることができる。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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