HOKUTO編集部
18日前

白金感受性の再発・転移頭頸部扁平上皮癌(R/M-HNSCC)の1次緩和治療において、 超低用量ニボルマブを含む経口メトロノミック化学療法(TMC-I)を、 パクリタキセル+カルボプラチンを対照に評価した第Ⅲ相無作為化比較試験 (TMC-I) の結果から、 TMC-IはOSを有意に改善した。 インド・Tata Memorial CentreのMinit Jalan Shah氏が発表した。
R/M-HNSCCの標準的な1次治療は、 白金製剤ベースの化学療法にペムブロリズマブまたはセツキシマブを併用するレジメンである。 しかし、 医療資源の限られた地域ではこれらの治療へのアクセスが難しい。
3剤の経口メトロノミック化学療法に超低用量免疫療法を組み合わせたTMC-Iは、 先行研究で有望な有効性と忍容性を示している。
対象は、 1次緩和全身療法が予定された白金感受性(前治療の白金製剤化学療法から6ヵ月以上経過後の再発)の進行HNSCC患者だった。
422例を以下の2群に1:1で割り付け、 病勢進行または忍容不能な毒性の出現まで治療を継続した。
主要評価項目は全生存期間 (OS) だった。 試験はまずOSの非劣性を検証し、 非劣性が示された場合に優越性を階層的に検定するデザインが設定された。
追跡期間中央値はPC群が10.8ヵ月(95%CI 8.1-13.6)、 TMC-I群が11.9ヵ月(同 10.3-13.4)だった。
OS中央値は、 TMC-I群が10.32ヵ月であり、 PC群の6.21ヵ月と比較し、 死亡リスクを43%低減した (HR 0.57 [95%CI 0.44-0.73]、 p<0.0001)。 6ヵ月OS率はTMC-I群69.21%、 PC群52.29%、 1年OS率はそれぞれ46.37%、 23.24%だった。
PFS中央値は、 TMC-I群が5.5ヵ月で、 PC群の2.7ヵ月に比べて有意に改善した(HR 0.47 [95%CI 0.37-0.58]、 p<0.001)。 1年PFS率はTMC-I群26.1%、 PC群4.7%だった。
ORRはTMC-I群53.4%、 PC群24.1%で、 TMC-I群が有意に高かった(オッズ比3.64 [95%CI 2.23-5.94]、 p<0.001)。 病勢制御率(DCR)はそれぞれ74.7%、 44.3%、 奏効期間(DOR)中央値は11.0ヵ月、 3.6ヵ月だった(HR 0.32 [95%CI 0.19-0.53])。
Grade3以上の治療関連有害事象はTMC-I群34.1%、 PC群46.4%で、 TMC-I群で有意に少なかった(p=0.010)。 治療関連死は両群とも認めなかった。
Shah氏は、 「低コストで提供できるTMC-Iは、 R/M-HNSCC患者に対する有望かつ費用対効果に優れた1次治療の選択肢になり得る」 と報告した。
進行頭頸部扁平上皮癌、 三剤併用メトロノミック化学療法+低用量ニボルマブでOSが改善
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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