【JCO】抗PD-1不応メラノーマに腫瘍溶解性ウイルス療法+ICI併用が有望
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海外ジャーナルクラブ

3ヶ月前

【JCO】抗PD-1不応メラノーマに腫瘍溶解性ウイルス療法+ICI併用が有望

【JCO】抗PD-1不応メラノーマに腫瘍溶解性ウイルス療法+ICI併用が有望
Wongらは、 抗PD-1抗体による治療で病勢進行 (PD) が認められた進行期メラノーマ患者を対象に、 腫瘍溶解性ウイルス療法であるRP1 (vusolimogene oderparepvec)  +抗PD-1抗体ニボルマブ併用療法の有効性および安全性を海外多施設共同第Ⅰ/Ⅱ相試験IGNYTEの第Ⅱ相コホートで評価した。 その結果、 客観的奏効率 (ORR) は32.9%であり、 持続的かつ全身性の奏効が得られ、 安全性プロファイルも良好であった。 本研究はJ Clin Oncol誌において発表された。

📘原著論文

RP1 Combined With Nivolumab in Advanced Anti-PD-1-Failed Melanoma (IGNYTE). J Clin Oncol. 2025 Nov 20;43(33):3589-3599. PMID: 40627813

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

奏効は2年以上持続する例が多く、 全生存期間 (OS) も未到達で強固な長期効果が示唆されます。

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J Clin Oncol. 2025 Sep;43(25):2806-2815.

背景

抗PD-1抗体不応性メラノーマの治療選択肢は限定的

抗PD-1抗体不応性のメラノーマに対する有効な治療選択肢は限られている。

そこで第Ⅰ/Ⅱ相試験IGNYTEの第Ⅱ相コホートでは、 治療選択肢として単純ヘルペスウイルス1型 (HSV-1) ベースのRP1+ニボルマブ併用療法における有効性・安全性を評価した。

研究デザイン

RP1+ニボルマブ併用療法の有用性をP2で評価

抗PD-1抗体による治療 (最終治療から8週間以上経過) でPDが認められた進行期メラノーマ患者140例を対象として、 RP1 (腫瘍内投与、 最大8回、 1回あたり最大10mL、 追加投与可) +ニボルマブ (最大2年間) 併用療法を実施した。

主要評価項目はRECIST ver1.1に基づき独立中央判定により評価されたORRであった。

結果

予後不良因子を多く含む対象集団

対象患者140例のうち、 48.6%がStageIV M1b/c/d、 65.7%が一次抗PD-1抗体抵抗性を示し、 56.4%がPD-L1陰性であった。 また、 46.4%が抗PD-1抗体および抗CTLA-4抗体の治療歴を有していた (併用療法 43.6%、 逐次療法 2.9%)。

ORRは32.9%、 CRは15.0%

ORRは32.9% (95%CI 25.2-41.3%) であり、 うち完全奏効 (CR) 率は15.0%であった。

奏効は、 注入病変および非注入病変 (内臓病変を含む) において、 頻度・深さ・持続期間・動態のいずれにおいても同様であった。

mDOR 33.7ヵ月、 2年OSは63.3%

奏効期間 (DOR) 中央値は33.7ヵ月 (95%CI 14.1ヵ月-NR) であった。

全生存 (OS) 率は、 1年時で75.3% (95%CI 66.9-81.9%)、 2年時で63.3% (同53.6-71.5%) であった。

奏効に関連する広範な免疫活性化を確認

バイオマーカー解析では、 CD8陽性T細胞の浸潤やPD-L1発現の増加など、 奏効に関連する広範な免疫活性化が示された。

安全性プロファイルは良好

治療関連有害事象 (TRAE) は、 Grade1/2が77.1%、 Grade3が9.3%、 Grade4が3.6%であり、 Grade5の報告はなかった。

結論

抗PD-1抗体不応性メラノーマにRP1+ニボルマブ併用療法が有望

著者らは 「RP1+ニボルマブ併用療法は、 抗PD-1抗体不応性の進行期メラノーマ患者 (予後不良因子を有する患者も含む) において、 深く持続的な全身性の奏効を示した。 安全性プロファイルも良好であり、 有害事象の大部分はGrade1/2であった」 と報告している。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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