海外ジャーナルクラブ
23日前

Carlinoらは、 転移性ぶどう膜黒色腫およびその他のGNAQ/GNA11変異陽性メラノーマ患者を対象に、 抗PMEL抗体薬物複合体DYP688をfirst-in-humanの第Ⅰ相用量漸増試験で検討した。 その結果、 客観的奏効は66例中13例 (19.7%) に認められ、 47例 (71.2%) で腫瘍縮小がみられた。 忍容性もおおむね良好で、 グレード3の治療関連有害事象は5例 (7.6%) であり、 用量制限毒性は1例のみであった。 試験結果はNat Med誌に発表された。
本研究は第Ⅰ相試験であり、 症例数が少なく用量・投与スケジュールが不均一であるため、 有効性評価は予備的なものであり、 探索的バイオマーカー解析についても慎重な解釈が必要です。
転移性ぶどう膜黒色腫 (mUM) は治療選択肢が限られる悪性度の高い癌で、 腫瘍の85 ~ 90%が活性化GNAQ・GNA11変異を有する。 ぶどう膜黒色腫細胞はメラノサイト系抗原PMEL (PMEL17またはgp100とも呼ばれる) も発現する。
DYP688は、 細胞表面のPMELに結合し内在化を介してGq/11阻害薬SDZ475をペイロードとして送達する新規の生物学的整合型抗体薬物複合体である。
本試験は、 DYP688のfirst-in-human第Ⅰ相用量漸増試験である (単群・非盲検)。 対象は、 転移性ぶどう膜黒色腫およびその他のGNAQ/GNA11変異メラノーマを有する計66例であった。
主要評価項目は安全性であり、 副次評価項目は薬物動態と予備的な抗腫瘍活性であった。
グレード3の治療関連有害事象は5例 (7.6%) に発現し、 このうち1例は低血圧の用量制限毒性であった。
客観的奏効は、 13例 (19.7%) に認められ、 47例 (71.2%) で腫瘍縮小がみられた。 無増悪生存期間の中央値は7.2ヵ月 (95%CI 5.3-7.8ヵ月) であった。
著者らは、 「DYP688は良好な忍容性と予備的な有効性を示し、 この新規治療アプローチを支持する結果となった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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