海外ジャーナルクラブ
22時間前

Choueiriらは、 再発高リスクの切除後淡明細胞型腎細胞癌 (ccRCC) を対象に、 抗PD-1抗体ペムブロリズマブ (Pemb) へのHIF-2α阻害薬ベルズチファン上乗せの効果と安全性を、 無作為化比較試験 (LITESPARK-022) で検討した。 その結果、 追跡期間中央値28.4ヵ月の今回の中間解析において、 無病生存期間 (DFS) はPemb+ベルズチファンで、 Pemb+プラセボに対し有意に改善した (24ヵ月DFS : 80.7% vs 73.7%)。 グレード3以上の有害事象の発現は、 Pemb+ベルズチファンで多く認められた (52.1% vs 30.2%)。 試験結果はNEJM誌に発表された。
本研究の限界として、 一部のサブグループ (高リスク患者およびM1 NED患者) の症例数・イベント数が少なく、 結果の解釈が限定的で、 治療効果のばらつきが生じた可能性があります。
【解説】HIF-2α阻害薬 (ベルズチファン)をどう使うべきか
術後補助療法にてペムブロリズマブ (Pemb) は、 腎摘除術後の淡明細胞型腎細胞癌 (ccRCC) 患者の無病生存期間 (DFS) と全生存期間 (OS) を改善する。 また、 HIF-2α阻害薬ベルズチファンは進行例で活性を示す。
そこで、 再発高リスクのccRCC患者において、 術後Pembへのベルズチファン上乗せがさらなる予後改善をもたらすかを検討した。
本試験は第Ⅲ相二重盲検試験 (LITESPARK-022) である。 腎摘除術後の再発高リスクccRCC患者を対象に、 以下の2群へ1:1で無作為に割り付けた。
主要評価項目は担当医評価によるDFSとし、 副次評価項目はOSおよび安全性とした。
本稿は、 データカットオフまでの追跡期間中央値28.4ヵ月の中間解析結果である。
DFSは、 Pemb+ベルズチファン群でPemb+プラセボ群に比べ有意な改善を認めた。
推定24ヵ月DFS率
再発または死亡HR 0.72
(95%CI 0.59-0.87、 両側p<0.001)
最終解析イベントの29%が観察された本中間解析時点で、 OSには両群間で有意差は認められなかった。
推定24ヵ月OS率
グレード3以上の有害事象は、 Pemb+ベルズチファン群で52.1%、 Pemb+プラセボ群で30.2%に発現した。
著者らは、 「再発高リスクの淡明細胞型腎細胞癌に対する腎摘除術後において、 Pemb+ベルズチファンは、 グレード3以上の毒性作用のリスク増加を伴うものの、 Pemb単剤と比較して有意に高いDFSをもたらした」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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