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3日前

Efthymiadisらは、 機能性視床下部性無月経 (FHA) を有する女性を対象に、 骨密度 (BMD) を改善するための既存薬物療法の有効性について、 データベースを用いた無作為化比較試験 (RCT) のシステマティックレビューおよびネットワークメタ解析 (NMA) で比較評価した。 その結果、 経皮ホルモン補充療法 (HRT) およびテリパラチドは、 腰椎 (LS) のBMDを改善し、 経皮HRTでは大腿骨頸部 (FN) のBMD改善も認められた。 本研究はJ Clin Endocrinol Metab誌において発表された。
本NMAは、 摂食障害関連および運動関連のFHAを含んでおり、 いずれも低エストロゲン状態を共有しますが、 栄養状態や代謝、 エネルギー消費などが異なり、 治療反応に影響した可能性があります。
FHAでは、 生活習慣の改善により月経回復が得られない場合には、 BMDの維持・改善を目的とした薬物療法が必要となるが、 その有効性の比較は依然として明らかになっていない。
Medline、 Embase、 Emcare、 Cochrane CENTRAL、 ISRCTN、 およびClinicalTrials.govを用いて実施したシステマティックレビューおよびNMAで、 RCT13件におけるFHAを有する女性897例を対象に、 BMDを改善するための既存薬物療法の有効性を比較評価した。
RCTは、 LS、 FN、 または全股関節 (TH) のBMDに対する薬物療法を評価したものであり、 それぞれ897例、 370例、 750例が対象となった。
アウトカムは、 ランダム効果モデルによるNMAを用いて、 95%CIを伴う標準化平均差 (SMD) として評価した。 エビデンスの確実性は、 CINeMAを用いて評価した。
経皮ホルモン補充療法 (HRT) は、 対照群 (プラセボまたは無介入) と比べて、 LS BMD (SMD 0.34 [95%CI 0.03-0.64]) およびFN BMD (SMD 0.57 [95%CI 0.04-1.10]) を有意に改善した。
一方で、 経口HRTおよび複合経口避妊薬 (COCP) は、 いずれのBMD評価部位においても有意な改善を示さなかった。
テリパラチドは、 腰椎 (LS) BMDにおいて経皮HRTおよびCOCPより有意に優れていた
(vs 経皮HRT : SMD 1.48 [95%CI 0.38-2.59]、 vs COCP : SMD 1.75 [95%CI 0.66-2.83])。 一方で、 大腿骨頸部 (FN) および全股関節 (TH) BMDでは、 テリパラチドと他治療群との有意差は認められなかった。
著者らは 「経皮HRTおよびテリパラチドは、 FHAを有する女性のLS BMDを改善し、 経皮HRTはFN BMDも改善した」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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