「遠回りしてたどりついた道」 さいたま市立病院・関根医師 (part3)
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インタビュー

1ヶ月前

「遠回りしてたどりついた道」 さいたま市立病院・関根医師 (part3)

 「遠回りしてたどりついた道」  さいたま市立病院・関根医師 (part3)
誰しも立ち止まり、 迷い、 そして踏み出した人生の瞬間がある。 医師の原点や転換点にフォーカスするインタビュー企画 「Doctor’s Career」。 今回は、さいたま市立病院腫瘍センター科長の関根克敏先生に話を聞いた。  (全3回の第3回) 

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変化

「自分を伸ばす」 から 「チームで診る」 へ

「国立がんセンター中央病院で任意研修をするまでは、 自分をどう伸ばすかばかり考えていました。 でも、 一人でできることには限界がある。 医療はチームでつくるものだと実感しました」

2017年、 さいたま市立病院に戻ると、 多職種連携をより一層重視するようになり、 患者を中心にした“総合力としての医療”を強く意識するようになった。

「研修医教育」 に見出した新たな使命

 「遠回りしてたどりついた道」  さいたま市立病院・関根医師 (part3)
日本内科学会関東地方会 奨励賞 指導医賞を受賞 (2022年)

数年前からは研修医教育にも深く関わり、 プログラム責任者養成講習会にも参加した。

「講師の先生が“研修医は地域の宝です”と言った言葉が胸に刺さりました。 恥ずかしながら、 それまで研修医を未来の医療を支える存在として見たことがなかった」

この言葉をきっかけに、 若い医師の成長を支えることが、 社会全体の医療を支えることに直結していると考えるようになった。

覚悟

信頼を積み重ねる

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写真はイメージです

最も大切にしているのは、 患者との信頼関係だ。

「抗がん剤が効いたかどうかだけでなく、 たとえ効かなくても“ありがとう”と言われる関係を築きたい。 最後まで真摯に向き合う姿勢を大切にしたいと思います」

残された時間をどう過ごすかを一緒に考える場面も多く、 悲しみや怒りを受け止めるには時に大きなエネルギーが必要になる。 患者から 「あと数年は生きたい」 と言われたものの、 むしろ月単位での予後しか残っていない場合、 どのように病状に向き合ってもらうのかーー。

「正直、 答えはありません。 患者さんには何を大切にして自分の人生を全うしてもらうか、 自分たちは医療者として患者さんや家族の想いをどのように支えていけるのか、 考え続けています」

「先生に診察してもらえてよかった」 「この病院に通えてよかった」 と言われると、 本当に救われる気持ちになる。

次の世代へ伝えたいこと

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後輩には、 自身の患者に向き合う姿勢を見てもらいたい。 また、 できるだけ多くの診療科を経験してほしいという。

「遠回りに見えても、 無駄な時間はありません。 僕自身、 迷い続けた経験が今の自分をつくっています。 10年後、 20年後に意味が分かる経験も多い」

自身の歩みを次世代につなぎながら、 チーム医療の未来を支える――それが現在見据える“大切な役割”だ。

プロフィール

 「遠回りしてたどりついた道」  さいたま市立病院・関根医師 (part3)
埼玉県出身、 2006年慶應義塾大卒。 2012年 慶應義塾大大学院医学研究科博士課程修了。
さいたま市立病院で初期研修後、 国立がん研究センター中央病院任意研修医、 さいたま市立病院内科兼腫瘍センター医長などを経て、 2023年より現職。
2024年から埼玉医科大学医学教育センター非常勤講師、 臨床研修協議会 卒後医師臨床研修プログラム責任者養成講習会タスクフォース、 Japanese Journal of Clinical Oncology Review Board。 2025年から東京科学大学 臨床腫瘍科臨床教授も務める。
日本内科学会認定医、 総合内科専門医、 日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医、 日本緩和医療学会緩和医療認定医、 日本救急医学会ICLSコース認定インストラクター、 コースディレクター、 日本内科学会 JMECC 認定インストラクターなど多数。

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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