海外ジャーナルクラブ
19日前

Ruiz-Torresらは、 血中循環腫瘍DNA (ctDNA) を用いた微小残存病変 (MRD) 評価の、 ヒトパピローマウイルス (HPV) 陰性頭頸部扁平上皮癌 (HNSCC) での有用性を検討した。 その結果、 ctDNA MRD陽性は、 無再発生存悪化 (HR 13.84、 95%CI 2.92-65.68) および全生存悪化 (HR 18.93、 95%CI 2.27-157.70) と強い関連が示され、 非侵襲的かつ予後予測可能なバイオマーカーとして有用である可能性が示唆された。 試験結果はJAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌に発表された。
標準化された検体採取スケジュールが存在しなかったことから、 解析した各時間帯におけるサンプル数が異なっていた点はlimitationです。
局所進行ヒトパピローマウイルス (HPV) 陰性頭頸部扁平上皮癌 (HNSCC) は再発率が高い。 ctDNAを用いた微小残存病変 (MRD) 評価は複数癌種で治療・管理を改善させる可能性が示されているが、 HPV陰性HNSCCでの有用性は十分に検討されていない。
そこで本研究では、 新規の局所進行HNSCC患者でのctDNAを用いたMRDアッセイの性能を評価した。
新規の局所進行HNSCC患者を対象とした。 ctDNAは、 手術前、 術後療法開始前、 治療完了後6週間以内、 ならびにサーベイランス期間中に測定し、 患者は治療完了後少なくとも12ヵ月間追跡された。
カプランマイヤー解析により、 各時点でMRD陽性・陰性者間で無再発生存 (RFS) および全生存 (OS) を比較した。 また、 多変量Cox回帰でもリスク因子を調整後、 予後との関連を評価した。
対象患者40例のうち、 38例 (95%) がHPV陰性であり、 20例 (50%) が再発した。 術前のctDNA検出率は97%で、 検査性能は良好であった。
治療完了後6週間以内のMRD陽性は、 RFSおよびOSの悪化と関連し、 サーベイランス期間中の陽性もRFS悪化と関連していた。 なお、 初回MRD検出から臨床的再発確認までの期間 (中央値) は5ヵ月であった。
治療完了後6週間以内の陽性と予後の関連
サーベイランス期間中の陽性と予後の関連
また、 多変量解析でも、 MRD陽性はRFSおよびOSの悪化と強い関連が示された。
多変量解析による陽性と予後の関連
著者らは、 「ctDNA MRD陽性は、 HNSCC患者のRFSおよびOSの悪化と関連していた。 ctDNAはHPV陰性HNSCC患者において、 非侵襲的で予後予測可能なバイオマーカーとして有用である可能性が示唆された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。