【JAMA ONS】ctDNA MRD陽性はRFS・OS悪化と強く関連 : HPV陰性HNSCC
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海外ジャーナルクラブ

19日前

【JAMA ONS】ctDNA MRD陽性はRFS・OS悪化と強く関連 : HPV陰性HNSCC

【JAMA ONS】ctDNA MRD陽性はRFS・OS悪化と強く関連 : HPV陰性HNSCC
Ruiz-Torresらは、 血中循環腫瘍DNA (ctDNA) を用いた微小残存病変 (MRD) 評価の、 ヒトパピローマウイルス (HPV) 陰性頭頸部扁平上皮癌 (HNSCC) での有用性を検討した。 その結果、 ctDNA MRD陽性は、 無再発生存悪化 (HR 13.84、 95%CI 2.92-65.68) および全生存悪化 (HR 18.93、 95%CI 2.27-157.70) と強い関連が示され、 非侵襲的かつ予後予測可能なバイオマーカーとして有用である可能性が示唆された。 試験結果はJAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌に発表された。 

📘原著論文

Prognostic Value of Tumor-Informed Circulating Tumor DNA in HPV-Independent Head and Neck Squamous Cell Carcinoma. JAMA Otolaryngol Head Neck Surg. 2026 Jan 22:e254837. Online ahead of print. PMID: 41569592

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

標準化された検体採取スケジュールが存在しなかったことから、 解析した各時間帯におけるサンプル数が異なっていた点はlimitationです。

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背景

HPV陰性HNSCCでのctDNAの有用性は検討不十分

局所進行ヒトパピローマウイルス (HPV) 陰性頭頸部扁平上皮癌 (HNSCC) は再発率が高い。 ctDNAを用いた微小残存病変 (MRD) 評価は複数癌種で治療・管理を改善させる可能性が示されているが、 HPV陰性HNSCCでの有用性は十分に検討されていない。

そこで本研究では、 新規の局所進行HNSCC患者でのctDNAを用いたMRDアッセイの性能を評価した。

研究デザイン

ctDNAを術前~術後に測定、 再発・生存との関係を比較

新規の局所進行HNSCC患者を対象とした。 ctDNAは、 手術前、 術後療法開始前、 治療完了後6週間以内、 ならびにサーベイランス期間中に測定し、 患者は治療完了後少なくとも12ヵ月間追跡された。

カプランマイヤー解析により、 各時点でMRD陽性・陰性者間で無再発生存 (RFS) および全生存 (OS) を比較した。 また、 多変量Cox回帰でもリスク因子を調整後、 予後との関連を評価した。

結果

ctDNA MRD陽性はRFS、 OS悪化と関連

対象患者40例のうち、 38例 (95%) がHPV陰性であり、 20例 (50%) が再発した。 術前のctDNA検出率は97%で、 検査性能は良好であった。

治療完了後6週間以内のMRD陽性は、 RFSおよびOSの悪化と関連し、 サーベイランス期間中の陽性もRFS悪化と関連していた。 なお、 初回MRD検出から臨床的再発確認までの期間 (中央値) は5ヵ月であった。

治療完了後6週間以内の陽性と予後の関連

  • RFS悪化 : HR 5.39 (95%CI 1.98-21.07)
  • OS悪化 : HR 7.15 (95%CI 1.44-35.34)

サーベイランス期間中の陽性と予後の関連

  • RFS悪化 : HR 8.27 (95%CI 2.03-33.64)

多変量解析でも強い関連

また、 多変量解析でも、 MRD陽性はRFSおよびOSの悪化と強い関連が示された。

多変量解析による陽性と予後の関連

  • RFS悪化 : HR 13.84 (95%CI 2.92-65.68)
  • OS悪化 : HR 18.93 (95%CI 2.27-157.70)

結論

ctDNAは予後予測に有用な可能性

著者らは、 「ctDNA MRD陽性は、 HNSCC患者のRFSおよびOSの悪化と関連していた。 ctDNAはHPV陰性HNSCC患者において、 非侵襲的で予後予測可能なバイオマーカーとして有用である可能性が示唆された」 と報告している。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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