【Breast Cancer Res Treat】AC抵抗性TNBC、アテゾリズマブ+nab-PTXが有望
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海外ジャーナルクラブ

2年前

【Breast Cancer Res Treat】AC抵抗性TNBC、アテゾリズマブ+nab-PTXが有望

【Breast Cancer Res Treat】AC抵抗性TNBC、アテゾリズマブ+nab-PTXが有望
Yamらは、 術前ドキソルビシン+シクロホスファミド (AC) 抵抗性でステージⅠ~Ⅲのトリプルネガティブ乳癌(TNBC)患者を対象に、 第2の術前療法としてのアテゾリズマブとnab-パクリタキセル(PTX)の併用効果を単群第II相試験で検討。 その結果、 病理学的完全奏効率 (pCR) /残存がん負担クラスI (RCB-I) 率が46%と向上し、 新たな安全性シグナルも観察されなかった。 本研究はBreast Cancer Res Treat誌において発表された。 

📘原著論文

A phase II study of neoadjuvant atezolizumab and nab-paclitaxel in patients with anthracycline-resistant early-stage triple-negative breast cancer.Breast Cancer Res Treat. 2023 Apr 15. doi: 10.1007/s10549-023-06929-9.PMID: 37061619

👨‍⚕️監修医師のコメント

今回の第Ⅱ相試験においてはコントロール群の設定がないのですが、 例えばirAEによるアテゾリズマブ中止が19%認められており、 コントロール群との比較ができれば確かな安全性とともに次のステージの検証に積極的に向かえると思います。

🔢関連コンテンツ

乳癌のTNM臨床病期分類

乳腺腫瘍のTNM分類 (UICC-8版)

背景

ネオアジュバント抗PD-(L)1療法は非選択性TNBCにおいてpCRを改善するが、 免疫関連有害事象 (irAE) の長期的な罹患の可能性を考慮すると、 薬剤のリスク・ベネフィット比を最適化することが重要である。

研究デザイン

対象

ステージI~IIIのAC抵抗性TNBC患者:37例

介入

アテゾリズマブ+nab-PTXの投与

主要評価項目

pCR/RCB-I率

研究結果

主要評価項目

pCR/RCB-I率:46%

安全性シグナル

新たな安全性シグナル:観察されず

アテゾリズマブ中止率

irAEによるアテゾリズマブの中止:19% (7例)

結論

本試験は主要評価項目を達成し、 この高リスク集団における有望な活性シグナルを示したことから、 ネオアジュバント免疫療法の利用に対するアプローチを、 ランダム化比較試験でさらに評価することを検討すべきである。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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