腎機能別の投与量は以下より確認ください.
PCG|penicillin G (ペニシリンG®など)
ポイント
- グラム陽性菌に優れた適応を持つ!
- 特に緑色連鎖球菌、肺炎球菌、化膿性連鎖球菌、梅毒などに効果的!
- スペクトラムは狭いが、切れ味は良好!
- 髄液移行性もあり髄膜炎でも使用可能!
- 血管痛をきたしやすくPICC挿入も検討!
どんな細菌に効くの?
- MSSAに対しては、 βラクタマーゼ(ペニシリナーゼ)産生菌がほとんどで使用できない.
- 連鎖球菌・肺炎球菌には基本的に使用可能であるが、髄膜炎の場合はMICのブレイクポイントが異なるために確認が必要である.
日常臨床で使用する疾患例
- 感染性心内膜炎 (PCG感受性緑色連鎖球菌)
- 肺炎球菌感染症 (髄膜炎ではMIC≦0.06μg/mLでペニシリンGを単剤で使用可能)
- 壊死性筋膜炎(β溶連菌の選択薬の1つ)
- 神経梅毒(レプトスピラやライム病などのスピロヘータも同様)
臨床使用例
1回 400万単位 4時間毎(1日6回)
注意点
カリウムを多く含むので注意が必要
- 100万単位あたりカリウム1.7mEq含有
- 血管痛・腎機能障害者の高K血症には注意
- PICCを挿入して投与する施設もある
副作用は皮疹、腎障害、血球減少など
参考商品名
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