HOKUTO編集部
11日前
インスリン治療歴のない2型糖尿病を対象に、 週1回投与の基礎インスリンefsitora alfa (efsitora) *の有効性および安全性を、 1日1回投与のインスリングラルギンU100 (グラルギン) **と比較評価したtreat-to-targetデザインの第Ⅲ相非盲検無作為化比較試験QWINT-1の結果から、 HbA1c改善効果においてefsitoraのグラルギンに対する非劣性が検証された。 米・Velocity Clinical Research at Medical City DallasのJulio Rosenstock氏らが発表した。 同詳細はN Engl J Med. 2025年6月22日オンライン版に掲載された¹⁾。
主要評価項目であるHbA1cのベースラインから52週時までの最小二乗平均変化量は、 efsitora群が -1.19%㌽ (8.20→7.05%)、 グラルギン群が-1.16%㌽ (8.28→7.08%) であり、 efsitora群のグラルギン群に対する非劣性が検証された (推定群間差 -0.03%㌽ [95%CI -0.18-0.12%㌽]) ***。 一方で、 優越性は検証されなかった (p=0.68)。
臨床的に意義のある低血糖 (血糖値<54mg/dL) または重度の低血糖 (レベル3 : 治療に介助を要する) の発現率は、 グラルギン群の0.88件/人年と比べて、 efsitora群では0.50件/人年と低かった (推定発現率比 0.57 [95%CI 0.39–0.84])。
¹⁾ N Engl J Med. 2025年6月22日オンライン版
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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