海外ジャーナルクラブ
1年前
Emilssonらは、 閉塞性睡眠時無呼吸 (obstructive Sleep Apnea:OSA) 患者の夜間胃食道逆流 (nocturnal gastroesophageal reflux:nGER) に対する持続陽圧呼吸療法 (continuous positive airway pressure:CPAP) の効果を検討。 その結果、 CPAP治療がnGERや呼吸器症状の減少と関連することが明らかになった。 本研究は、 ERJ Open Res誌において発表された。
部分的に使用/非使用群をさらに2群に分けて、 日常的に使用群、 部分的に使用群、 非使用群の3群で同じような傾向があるのかは少なくとも確認したいところです。
中等症から重症のOSAと診断され、 CPAPによる治療が行われる予定の患者822例が対象。 そのうち、 治療2年後のフォローアップ調査を完了したのは732例であった。
研究参加者はCPAP治療の開始前に、 nGERや呼吸器症状を含む睡眠に関する質問票に回答した。
CPAPを日常的に使用群は、 部分的に使用または非使用者群と比較して、 nGERおよび喘鳴のリスクが低下した。
nGERの減少は、 朝の咳のリスクの低下 (調整OR 4.70) と慢性気管支炎のリスクの低下 (調整OR 3.86) と関連していたが、 喘鳴の減少 (調整OR 0.90) とは関連が認められなかった。
媒介分析の結果、 CPAP治療が喘鳴の減少と関連し、 治療に伴うnGER改善が湿性咳嗽の減少と関連していることが示唆された。
2年間のCPAP治療は、 OSA患者において、 nGERおよび呼吸器症状の減少と関連している。 CPAP治療が喘鳴の減少と関連しており、 治療に伴うnGERの改善が湿性咳嗽の減少と関連していることも示唆された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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