海外ジャーナルクラブ
17日前

Chenらは、 未治療で進行性の扁平上皮非小細胞肺癌 (NSCLC) 患者への1次治療として、 PD-1/VEGF標的二重特異性抗体ivonescimab+化学療法と抗PD-1抗体チスレリズマブ+化学療法の有効性・安全性をHARMONi-6試験にて比較した。 その結果、 無増悪生存期間 (PFS) 中央値はivonescimab群で11.1ヵ月であり、 チスレリズマブ群の6.9ヵ月に比べて有意に改善した。 試験結果はLancet誌に発表された。
OSデータはまだ不完全なため、 この併用療法によるOSへの利益を確定するにはより長期の追跡調査が必要となります。
ivonescimab、 既治療EGFR+NSCLCへの効果
ivonescimab、未治療PD-L1陽性NSCLCへの効果
扁平上皮非小細胞肺癌 (NSCLC) は、 非扁平型NSCLCと比較して予後不良であり、 治療選択肢も限られている。 そこで、 未治療で進行性の扁平上皮NSCLC患者への一次治療として、 ivonescimab+化学療法とチスレリズマブ+化学療法の有効性・安全性を評価した。
本試験は、 中国で実施された無作為化二重盲検第Ⅲ相試験 (HARMONi-6) であり、 切除不能ステージ3B/Cまたは4の扁平上皮NSCLCで、 ECOGパフォーマンスステータス0/1の患者を対象とした。 患者は1:1で無作為化され、 以下の治療を3週間毎に4サイクル受けた。
その後、 最大24ヵ月にわたりivonescimabまたはチスレリズマブの単剤維持療法を受けた。 無作為化は病期およびPD-L1陽性率で層別化した。
主要評価項目は無増悪生存期間 (PFS) とした。
532例が、 ivonescimab+化学療法群 (266例) とチスレリズマブ+化学療法群 (266例) に割り付けられた。
追跡期間 (中央値) 10.3ヵ月において、 PFSはivonescimab群で有意に改善し、 その改善はPD-L1ステータスにかかわらず一貫して認められた。
PFS (中央値)
HR 0.60 (95%CI 0.46–0.78、 片側p<0.0001)
安全性の結果は以下の通りであった。
グレード3以上の治療関連有害事象
免疫関連グレード3以上の有害事象
治療関連グレード3以上の出血
著者らは、 「未治療の進行性扁平上皮NSCLC患者においてivonescimab+化学療法は、 チスレリズマブ+化学療法と比較してPD-L1ステータスにかかわらず有意にPFSを改善し、 忍容可能な安全性プロファイルを示した。 本レジメンは、 扁平上皮NSCLC患者での新たな一次治療選択肢となり得る」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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