【Eur J Cancer】既治療MSI-H/dMMR大腸癌へのペムブロリズマブは長期も有効:KN-164最終解析
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海外ジャーナルクラブ

9ヶ月前

【Eur J Cancer】既治療MSI-H/dMMR大腸癌へのペムブロリズマブは長期も有効:KN-164最終解析

【Eur J Cancer】既治療MSI-H/dMMR大腸癌へのペムブロリズマブは長期も有効:KN-164最終解析
Leらは、 前治療歴のある切除不能または転移性のマイクロサテライト不安定性高値 (MSI-H) /ミスマッチ修復欠損 (dMMR) の進行大腸癌 (CRC) 患者を対象に、 抗PD-1抗体ペムブロリズマブの有効性と安全性を検討した第Ⅱ相試験KEYNOTE-164の最終解析結果を報告。 その結果、 ペムブロリズマブは前治療歴のあるMSI-H/dMMR CRC患者において、 持続的な抗腫瘍活性、 全生存期間 (OS) の延長、 及び管理可能な安全性を示すことが確認された。 本研究はEur J Cancer誌において発表された。 

📘原著論文

Pembrolizumab for previously treated, microsatellite instability-high/mismatch repair-deficient advanced colorectal cancer: final analysis of KEYNOTE-164.Eur J Cancer. 2023 Feb 24;186:185-195. PMID: 37141828

👨‍⚕️監修医師のコメント

ペムブロリズマブ用いた臨床研究であるKEYNOTE試験は本研究のように番号が振られており、 他領域からすると圧倒的な存在感です。 今回のような最終解析報告ですが、 現在のところ、 どの研究においても初回報告とは異なった雑誌での報告が多いと思います。 これは今回のような大きな研究に限らず、 単施設研究でも同様です。 今後、 ある研究の最終結果とか長期的な転帰を今のようにランダムに雑誌が担当するのか、 何かルールぎめが必要になるかもしれません。

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背景

ペムブロリズマブは、 第Ⅱ相試験であるKEYNOTE-164において、 前治療歴のある進行または転移性のMSI-H/dMMR CRCにおいて、 持続的臨床利益と管理可能な安全性を示した。

研究デザイン

対象

切除不能または転移性のMSI-H/dMMR CRC患者。

  • コホートA:61例
全身療法歴2回以上
  • コホートB:63例
全身療法歴1回以上

介入

ペムブロリズマブ200mgを3週間ごとに静脈内投与し、 最大35サイクル実施。

主要評価項目

盲検化された独立した中央審査によるRECIST ver.1.1に従って評価された客観的奏効率 (ORR)。

副次評価項目

奏効期間 (DOR)、 無増悪生存期間 (PFS)、 OS、 安全性および忍容性。

研究結果

追跡期間中央値

  • コホートA:62.2カ月
  • コホートB:54.4カ月

ORR

  • コホートA:32.8% (95%CI 21.3%-46.0%)
  • コホートB:34.9% (95%CI 23.3%-48.0%)

DOR中央値

両コホートいずれも到達しなかった。

PFS中央値

  • コホートA:2.3カ月 (95%CI 2.1-8.1カ月)
  • コホートB:4.1カ月 (95%CI 2.1-18.9カ月)

OS中央値

  • コホートA:31.4カ月 (95%CI 21.4-58.0%)
  • コホートB:47.0カ月 (95%CI 19.2%-NR)

安全シグナル

新しい安全性シグナルは認められなかった。

2コース目のペムブロリズマブ投与

最初に奏効した9例が治療外の病勢進行を経験し、 2コース目のペムブロリズマブを投与された。 66.7% (6例) の患者が追加の17サイクルのペムブロリズマブを完了し、 2例が部分奏効を達成した。

結論

ペムブロリズマブは、 前治療歴のあるMSI-H/dMMR CRC患者において、 持続的な抗腫瘍活性、 OSの延長、 および管理可能な安全性を引き続き示すことができた。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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