海外ジャーナルクラブ
29日前

Portelaらは、 慢性閉塞性肺疾患 (COPD) 患者におけるLAMA/LABA吸入薬3剤の比較有効性および安全性を、 民間医療保険またはメディケア・アドバンテージのデータを基に実施した観察研究にて評価した。 その結果、 ウメクリジニウム・ビランテロールは、 グリコピロレート・ホルモテロールおよびチオトロピウム・オロダテロールよりも、 中等度または重度のCOPD増悪リスクをそれぞれ14% (HR 0.86 [95%CI 0.81–0.91])、 3% (HR 0.97 [95%CI 0.94–0.99]) 低下させた。 試験結果はJAMA Intern Med誌に発表された。
多くの患者が薬剤中止により追跡終了となったため、 追跡期間が比較的短く、 長期的な影響の評価には限界があります。
LAMA/LABA吸入薬は慢性閉塞性肺疾患 (COPD) 患者の多くで推奨されているが、 有効成分やデバイスなどの違いによるクラス内差が存在する可能性がある。
そこで、 1日1回投与のウメクリジニウム・ビランテロールドライパウダー吸入器 (UMEC/VI)、 1日2回投与のグリコピロレート・ホルモテロール定量噴霧式吸入器 (GLY/FM)、 1日1回投与のチオトロピウム・オロダテロールソフトミスト吸入器 (TIO/OLO) を比較した。
本研究は、 40歳以上で民間医療保険またはメディケア・アドバンテージ (米国の高齢者向け保険) に加入し、 新たにLAMA/LABA吸入薬を開始した患者を対象としたアクティブコンパレーター観察研究である。
傾向スコアマッチングにより、 使用吸入薬別の3コホートを作成した。
主要評価項目は、 初回の中等度または重度のCOPD増悪、 主要有害心血管イベント、 尿路感染症、 肺炎による入院までの時間とした。
UMEC/VIとGLY/FMの比較に9,479組、 TIO/OLOとGLY/FMの比較に9,598組、 UMEC/VIとTIO/OLOの比較に3万6,740組が組み入れられた。
UMEC/VIは、 他2剤と比較して、 初回の中等度または重度COPD増悪のハザードが低かった。
UMEC/VIでの中等度/重度COPD増悪
また、 TIO/OLOは、 GLY/FMと比較して初回の中等度または重度COPD増悪のハザードが6%低かった (HR 0.94、 95%CI 0.89-1.00)。
その他の評価項目の発生リスクは、 3コホート間で同様であった。
著者らは、 「UMEC/VIは他剤と比較してより良好な臨床転帰をもたらした。 そのため、 LAMA/LABA吸入薬を新たに開始する患者には本剤の使用が望ましい可能性が示唆された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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