海外ジャーナルクラブ
3時間前

Jinらは、 1次治療として第2世代EGFRチロシンキナーゼ阻害薬 (EGFR-TKI) 単剤を投与されたuncommon EGFR変異陽性進行非小細胞肺癌 (NSCLC) 患者を対象に、 PD-L1発現およびEGFR変異サブタイプと治療転帰との関連を、 2施設共同後ろ向きリアルワールド研究で評価した。 その結果、 EGFR変異サブタイプ間で第2世代EGFR-TKI単剤の有効性に有意差は認められなかった一方で、 PD-L1発現は不良な転帰と関連していた。 本研究はCancer誌において発表された。
PD-L1データ欠損症例を除外したことで選択バイアスや一般化可能性の低下が生じた可能性がありますが、 群間背景は概ね類似しており、 主要結果への影響は限定的です。
uncommonEGFR陽性NSCLCへのアファチニブ、 mOSは45ヵ月:ACHILLES最終解析
第2世代EGFR-TKIは、 uncommon EGFR変異陽性進行NSCLCに対する主要な1次治療の選択肢であり、 リスク層別化は主にEGFR変異サブタイプに基づいて行われている。 また、 近年のエビデンスから、 PD-L1発現がEGFR-TKIの有効性に影響を及ぼす可能性が示唆されている。
2施設共同後ろ向きリアルワールド研究において、 1次治療として第2世代EGFR-TKI単剤を投与されたuncommon EGFR変異陽性進行NSCLC患者215例を対象に、 PD-L1発現およびEGFR変異サブタイプと転帰との関連を評価した。
有効性は、 変異サブタイプ (L861Q、 G719X、 S768I、 その他の単一部位変異、 複合変異) 別に評価した。 PD-L1発現による層別解析を実施し、 原発肺病変および転移性リンパ節における予後予測能を評価した。
主要評価項目には、 無増悪生存期間 (PFS)、 客観的奏効率 (ORR)、 病勢コントロール率 (DCR) が含まれた。
全患者におけるPFS中央値は14.07ヵ月、 ORRは49.3%、 DCRは89.8%であった。
uncommon EGFR変異サブタイプ間で、 PFS中央値、 ORR、 DCRのいずれにおいても有意差は認められなかった。
一方、 PD-L1高発現はPFS短縮と有意に関連していた。
さらに、 原発肺病変におけるPD-L1発現 (tumor proportion score [TPS] ≧1%) はPFS短縮と関連していたが、 転移性リンパ節におけるPD-L1発現では同様の関連は認められなかった。
著者らは 「uncommon EGFR変異陽性進行NSCLCに対する1次治療として、 第2世代EGFR-TKI単剤の有効性において変異サブタイプ間で有意差は認められなかった。 一方、 PD-L1発現は不良な転帰と関連し、 その予後予測能は原発腫瘍と転移性リンパ節で異なっていた。 これらの結果は、 リスク層別化において組織採取部位を考慮する重要性を示している」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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