HOKUTO編集部
2日前

未治療の高中間/高リスクのびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)または高悪性度B細胞リンパ腫(HGBL)において、 抗CD19抗体タファシタマブ+レナリドミド (Tafa-Len) +R-CHOP併用療法の有効性および安全性について、 R-CHOP単独を対照に評価した第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験frontMINDの結果から、 併用療法はPFSを有意に改善した。 ドイツ・University Hospital MünsterのGeorg Lenz氏が発表した。 同試験の詳細は、 Lancet誌2026年5月30日オンライン版¹⁾に掲載された。
DLBCL患者の約40%は1次治療のR-CHOPで治癒に至らず、 より有効な治療法が求められている。 抗CD19抗体タファシタマブは免疫エフェクター細胞を介した抗腫瘍効果を発揮し、 レナリドミドはその作用を増強する。 第Ⅰb相First-MIND試験では、 Tafa-LenをR-CHOPに追加した併用療法で有望な有効性と安全性が示されていた。
対象は、 新規診断のDLBCLまたはHGBL (IPI 3~5、 60歳以下ではaaIPI 2~3) の患者だった。899例を以下の2群に1:1で無作為に割り付け、 治療を21日毎に6サイクル行った。
主要評価項目は無増悪生存期間 (PFS) だった。
データカットオフは2025年10月20日、 追跡期間中央値は35.2ヵ月だった。
PFSイベントはTafa-Len-R-CHOP群121例 (27.0%)、 R-CHOP群155例 (34.4%) で発生し、 Tafa-Len-R-CHOP群は進行・死亡リスクを25%低減した (HR 0.75 [95%CI 0.59-0.96]、 p=0.0194)。 2年PFS率はTafa-Len-R-CHOP群71.1%、 R-CHOP群62.9%、 3年PFS率はそれぞれ67.3%、 60.7%だった。
中央判定でリンパ腫サブタイプが確認された773例では、 PFSのHRは0.68 (95%CI 0.52-0.88) だった。 PFSのベネフィットはABC型・GCB型の両サブタイプで一貫して認められた。
EFSはTafa-Len-R-CHOP群で有意に改善した(HR 0.79 [95%CI 0.64-0.97]、 p=0.0260)。 2年EFS率はTafa-Len-R-CHOP群65.0%、 R-CHOP群56.7%だった。
OSの中間解析では、 Tafa-Len-R-CHOP群で改善傾向が認められたが、 有意差には至らなかった (HR 0.85 [95%CI 0.63-1.14]、 p=0.2703)。 治療終了時のPET陰性CR率は両群とも65.2%で、 ORRは80.4%、 76.1%とTafa-Len-R-CHOP群で数値上高かったものの、 有意差は認められなかった。
Grade3以上の治療中に発現した有害事象 (TEAE) はTafa-Len-R-CHOP群で多かった(86.7% vs 76.1%)。 主なGrade3以上の有害事象は好中球減少などの血球減少で、 重篤な発熱性好中球減少症は13.3%、 9.8%で報告された。
R-CHOP各成分の相対用量強度の中央値は両群でほぼ同等で、 Tafa-Lenの上乗せによりR-CHOPの完遂が損なわれることはなかった。
Lenz氏は、 「Tafa-Len-R-CHOPはABC型・GCB型の両COOサブタイプを含む、 高中間/高リスクDLBCLまたはHGBLに対する新たな1次標準治療になり得る」 と結論付けた。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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