HOKUTO編集部
1年前
II-IIIB期の切除可能な非小細胞肺がん (NSCLC) に対する周術期療法において、 抗PD-1抗体ペムブロリズマブの術前化学療法への上乗せと術後の単独追加投与による有効性および安全性を検証した二重盲検プラセボ対照第Ⅲランダム化比較試験KEYNOTE-671の中間解析結果から、 主要評価項目の無イベント生存期間 (EFS) の有意な延長が認められた。
2023年6月2~6日に開催された米国臨床腫瘍学会 (ASCO 2023) において、 米・Stanford UniversityのHeather A. Wakelee氏が発表した。 同試験の詳細は、 NEJM (2023年6月3日オンライン版) に同時掲載された。
II期、 IIIA期、 IIIB期(N2)の切除可能なNSCLC患者(ECOG PS 0または1)。
登録した797例が以下の2つの群に1:1で割り付けられた。
追跡期間中央値25.2カ月 (第1回中間解析時点)。
両群間で同様。 アジア人は約31%、 PD-L1 TPSは50%以上/1-49%/1%未満が約33%/29-32%/35−38%。
HR 0.58(95%CI 0.46-0.72)、 P<0.00001
HR 0.73(95%CI 0.54-0.99)、 P=0.02124 (有意水準に到達せず)
2年推定OS率:80.9% vs. 77.6%(P=0.02)
治療関連AE (グレード3以上)、 免疫関連AE (全グレード) の発現は以下。
II-IIIB期の切除可能なNSCLCに対し、 ペムブロリズマブを術前化学療法に併用後、 切除後に単独投与する周術期療法は新しい治療選択肢となりうる。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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