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5日前

Pereraらは、 重度の左室機能障害を有し経皮的冠動脈インターベンション (PCI) を受ける患者を対象に、 マイクロアキシャルフローポンプによる待機的アンローディング実施が、 標準療法と比較して、 最低12ヵ月時点の死亡や心筋梗塞を含む有害な臨床転帰のリスクを低減させるかどうかを、 無作為化比較試験 (CHIP-BCIS3) で検証した。 その結果、 マイクロアキシャルフローポンプによる待機的アンローディングは主要な有害臨床転帰のリスクを低下させなかった (win ratio 0.85 [95%CI 0.63-1.15、 差-6.4%ポイント、 p=0.30])。 試験結果はNEJM誌に発表された。
末梢血管管理を厳密に行うプロトコールが採用されたため、 出血や血管合併症の発生率は実臨床レジストリより低く、 マイクロアキシャルフローポンプの不利益を過小評価している可能性があります。
重度の左室機能障害を有する患者への複雑な経皮的冠動脈インターベンション (PCI) は、 死亡および合併症のリスクが高いが、 経皮的左室アンローディングが転帰を改善するかどうかは明らかでない。
本研究 (CHIP-BCIS3) では、 重度の左室機能障害および広範な冠動脈疾患を有し計画的な複雑PCIを受ける患者300例を対象とし、 マイクロアキシャルフローポンプによる待機的アンローディングを行う群、 または標準治療群に1:1で無作為に割り付けた。
主要評価項目は、 全死亡、 後遺障害を伴う脳卒中、 自然発症心筋梗塞、 心血管系の原因による入院、 または周術期心筋傷害を含む階層的複合評価項目であり、 最低12ヵ月時点でwin ratioを用いて解析した。
148例がマイクロアキシャルフローポンプ群、 152例が標準治療群に割り付けられた。 追跡期間中央値は22ヵ月であった。
ペア比較にて、 36.6%はマイクロアキシャルフローポンプ群に有利で、 43.0%は標準治療群に有利であった (win ratio 0.85 [95%CI 0.63-1.15、 差-6.4%ポイント、 p=0.30])。
全死亡は、 マイクロアキシャルフローポンプ群47例、 標準治療群33例に認められた (HR 1.54 [95%CI 0.99-2.41])。
出血または血管合併症のリスクには、 差は認められなかった。
著者らは、 「重度の左室機能障害を有し複雑PCIを受ける患者において、 マイクロアキシャルフローポンプによる待機的左室アンローディングは、 最低12ヵ月時点の主要な有害臨床転帰のリスクを低下させなかった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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