海外ジャーナルクラブ
15日前

Andersonらは、 標準治療に低用量3剤配合降圧薬 (トリプルピル) を加えた治療が、 標準治療単独よりも脳出血再発リスクを抑制するかどうかを無作為化比較試験 (TRIDENT) にて検証した。 その結果、 追跡期間中央値2.5年において、 トリプルピル群ではプラセボ群に比べ、 脳卒中再発を有意に低下させた (4.6% vs 7.4%、 HR 0.61 [95%CI 0.41-0.92、 p=0.02])。 また、 主要心血管イベント発生率も低下させた (6.6% vs 9.8%、 p=0.04)。 試験結果はNEJM誌に発表された。
対象患者の多くがスリランカ出身で一般化可能性に制約がある一方、 降圧効果は他集団でも一貫しており、 結果の妥当性は概ね支持されています。
標準的降圧治療に加えて、 3種類の降圧薬を低用量で配合した単一錠剤を用いることで、 標準治療単独よりも血圧を低下させ、 脳出血後の脳卒中再発リスクを抑制するかは明らかでない。
本研究は、 多国籍・二重盲検・プラセボ対照・無作為化比較試験 (TRIDENT) であり、 対象は、 ベースライン時の収縮期血圧が130~160mmHgの脳出血既往患者とした。
患者には、 まず2週間の実薬導入期間にて、 全例に低用量3剤配合降圧薬 (トリプルピル : テルミサルタン20mg、 アムロジピン2.5mg、 インダパミド1.25mg) を1日1回投与した。 その後、 トリプルピル継続群とプラセボ群に割り付けた。
主要評価項目は初回脳卒中再発とした。 副次評価項目には、 血圧コントロール、 主要心血管イベント、 心血管死、 安全性を含めた。
1,670例が無作為化された (トリプルピル群 : 833例、 プラセボ群 : 837例)。
追跡期間中央値2.5年で、 トリプルピル群ではプラセボ群に比べ、 脳卒中再発を有意に低下させた。 また、 主要心血管イベント発生率も低下させた (6.6% vs 9.8%、 p=0.04)。
脳卒中再発
HR 0.61 (95%CI 0.41-0.92、 p=0.02)
追跡期間中の平均収縮期血圧
トリプルピル群の13.6%は有害事象により試験治療の早期中止に至ったものの、 血清クレアチニン値20%以上の上昇によるものが多かった。
重篤な有害事象
有害事象による試験治療の早期中止
著者らは、 「脳出血患者において、 標準治療に低用量3剤配合降圧薬を加えた治療は、 プラセボと比較して、 脳卒中再発および主要心血管イベントの発生率を低下させた」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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