海外ジャーナルクラブ
2年前
Patonらは、 リファンピン感受性肺結核患者を対象に、 8週間の短期治療と6カ月の標準治療の効果をアダプティブデザインの非盲検非劣性試験で検討。 その結果、 ベダキリン-リネゾリドによる8週間の短期治療は、 標準治療と比較して非劣性であった。
本研究は現在スタンダードとされているレジメンを薬剤を変更したり、 期間を短縮したりして、 最大限のコストベネフィットや治療転帰が得られるかを見直していく大きなきっかけとなる研究です。
結核は通常、 6カ月のリファンピンベースのレジメンで治療される。 初期治療を短縮することで同様の治療成績が得られるかどうかは不明である。
リファンピン感受性肺結核患者
患者を以下の群に無作為に割り付け
非劣性は、 登録が完了した2つの短期治療レジメングループで評価された。
96週目における死亡、 治療継続、 疾患活動性の複合。
グレード3または4の有害事象および重篤な有害事象の発生率は、 3群で同程度であった。
8週間のベダキリン-リネゾリドレジメンによる治療は、 臨床結果に関して標準治療と比較して非劣性であった。 また、 この治療法は総治療期間の短縮につながり、 明らかな安全性の懸念はなかった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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