海外ジャーナルクラブ
5ヶ月前

Daneshmandらは、 BCG (カルメット・ゲラン桿菌) 不応性の高リスク筋層非浸潤性膀胱癌 (NMIBC) 患者を対象に、 ゲムシタビン膀胱内放出システムTAR-200の有効性および安全性を国際多施設共同第Ⅱb相試験SunRISe-1で評価した。 その結果、 TAR-200単剤療法は、 高いCR率、 持続的な奏効、 および長期のDFSを達成し、 忍容性も良好であった。 また、 BCG不応性のCIS患者において、 TAR-200単剤療法はTAR-200+抗PD-1抗体cetrelimab併用療法またはcetrelimab単剤療法と比べてより有望なリスク・ベネフィットプロファイルを示した。 本研究はJ Clin Oncol誌において発表された。
コホート規模が小さく登録時期も異なる点、 TAR-200の費用負担や費用対効果が本研究で検討されていない点はlimitationです。
BCG不応NMIBCへの膀胱内ゲムシタビン放出薬、 9ヵ月時のDFS率81%、OS率98%
TAR-200は、 膀胱内でゲムシタビンを持続的に送達するように設計されたファースト・イン・クラスの膀胱内薬剤放出システムである。
第Ⅱb相試験SunRISe-1では、 高リスクNMIBC患者を対象にTAR-200単剤療法、 TAR-200+cetrelimab併用療法、 cetrelimab単剤療法による有効性および安全性を評価した。
根治的膀胱全摘術が不適格または選択しなかったBCG不応性高リスクNMIBCのうち、 上皮内癌 (CIS) を有する患者 (乳頭状腫瘍の有無を問わず) およびCISを伴わず乳頭状腫瘍のみを有する患者218例が以下の4つのコホートに組み入れられた。
TAR-200は24ヵ月まで、 cetrelimabは18ヵ月まで投与された。
主要評価項目は、 中央判定による完全奏効 (CR) 率 (コホート1-3) または無病生存 (DFS) 率 (コホート4) であった
コホート2において、 CR率は82.4% (95%CI 72.6-89.8%)、 奏効期間 (DOR) 中央値は25.8ヵ月 (95%CI 8.3ヵ月-NE) であった。
コホート1およびコホート3におけるCR率は、 それぞれ67.9% (95%CI 53.7-80.1%)、 46.4% (95%CI 27.5-66.1%) であった。
コホート4における6、 9、 12ヵ月DFS率はそれぞれ85.3% (95%CI 71.6-92.7%)、 81.1% (95%CI 66.7-89.7%)、 70.2% (95%CI 51.6-82.8%) であった。
Grade3以上の治療関連有害事象 (TRAE) 発現率は、 コホート2で12.9%、 コホート4で13.5%、 コホート1で37.7%、 コホート3で7.1%であった。 重篤なTRAE発現率は、 それぞれ5.9%、 5.8%、 15.1%、 3.6%であった。 治療関連死亡の報告はなかった。
著者らは 「TAR-200単剤療法は、 BCG不応性高リスクNMIBC患者において、 高いCR率、 持続的な奏効、 および長期のDFSを達成し、 忍容性も良好であった。 BCG不応性のCIS患者において、 TAR-200単剤療法はTAR-200+cetrelimab併用療法またはcetrelimab単剤療法と比べてより有望なリスク・ベネフィットプロファイルを示した」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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