海外ジャーナルクラブ
2日前

Moermansらは、 オランダのボーエン病 (BD) 患者を対象に、 5-フルオロウラシル (5-FU) 外用療法およびメチルアミノレブリン酸光線力学療法 (MAL-PDT) それぞれの長期有効性を、 外科的切除を対照とした多施設共同非劣性無作為化比較試験の長期追跡調査で評価した。 その結果、 5-FU外用療法および外科的切除後の追加的な再発リスク、 ならびに治療を受けたBDから皮膚扁平上皮癌 (cSCC) を発症するリスクは無視できる程度であり、 「5-FU外用療法は外科的切除に対して非劣性である一方で、 MAL-PDTの外科的切除に対する非劣性は結論付けられない」 とした同試験の治療後1年時における解析結果 (既報) が、 長期的にも妥当であることが示唆された。 本研究はJ Am Acad Dermatol誌において発表された。
長期追跡において23.2%が追跡不能となっており、 長期成績評価に影響を与えた可能性があります。
BDに対する異なる治療法の長期有効性を直接比較したエビデンスは不足している。
多施設共同非劣性無作為化比較試験の治療後1年時における解析では、 5-FU外用療法の外科的切除に対する非劣性が示された一方で、 MAL-PDTの外科的切除に対する非劣性は結論付けられなかった。
本研究では、 同試験の治療後3~5年時における長期追跡調査において、 5-FU外用療法およびMAL-PDTそれぞれの長期有効性を、 外科的切除を対照として評価した。
オランダのBD患者250例が以下の3群に1 : 1 : 1で無作為に割り付けられた。
主要評価項目は治療後4年時における累積無腫瘍生存率であり、 治療失敗は病理組織学的に確認された。 副次評価項目はcSCCの発症リスクであった。
追跡開始後1年間に治療失敗が27例で認められた。
長期追跡期間中に新たな再発が認められたのはMAL-PDT実施後5年が経過した1例のみであった。
治療部位にcSCCを発症した患者は認められなかった。
治療後4年時における累積無腫瘍生存率は、 5-FU群が86.2% (95%CI 76.4-92.1%)、 MAL-PDT群が82.7% (同72.6-89.4%)、 外科的切除群が97.5% (同90.4-99.4%) であった。
著者らは 「長期追跡調査の結果、 5-FU外用療法および外科的切除後の追加的な再発リスク、 ならびに治療を受けたBDからcSCCを発症するリスクは無視できる程度であることが示された。 これらの結果より、 『5-FU外用療法は外科的切除に対して非劣性である一方で、 MAL-PDTの外科的切除に対する非劣性は結論付けられない』とした同試験の治療後1年時における解析結果が、 長期的にも妥当であることが示唆された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。