海外ジャーナルクラブ
22時間前

Kurokawaらは、 食道胃接合部 (EGJ) 癌患者を対象に、 全国多施設前向き研究で、 最適な手術術式およびリンパ節郭清範囲を検討した。 その結果、 近位胃周囲および膵上縁リンパ節の郭清が生存利益に寄与し、 縦隔リンパ節郭清は食道浸潤長に応じて調整すべきであることが明らかとなった。 本研究はCell Rep Med誌において発表された。
縦隔リンパ節郭清を十分に受けた患者数が少なく、 上・中縦隔リンパ節に関するTEIの解釈やサブグループ解析は慎重に行う必要があります。
EGJ癌は食道癌と胃癌の境界領域に発生し、 手術術式やリンパ節郭清範囲の最適化が確立されていない。 特に、 どのリンパ節郭清が生存利益に寄与するかについてはエビデンスが限られており、 標準術式の確立が臨床上の重要課題である。
対象は、 EGJから2cm以内に腫瘍中心を有するcT2-T4の切除可能な腺癌または扁平上皮癌患者だった。 対象患者は全領域のリンパ節郭清を伴う食道亜全摘または食道下部切除を受け、 治療効果指数 (TEI) が評価された。
1,065例がスクリーニングされ、 371例が術前に登録された。
近位胃周囲リンパ節および膵上縁リンパ節は高いTEIを示し、 長期生存への寄与が示唆された。 中部および下部傍食道リンパ節のTEIは、 食道浸潤長がそれぞれ3cmおよび2cmを超える場合に高値を示した。
対照的に、 遠位胃周囲および傍大動脈リンパ節を含むその他のリンパ節は低いTEIで、 生存への寄与は限定的であった。
著者らは、 「EGJ癌においては、 近位胃周囲および膵上縁リンパ節郭清が強く支持される一方、 遠位胃周囲・傍大動脈リンパ節を含むその他の郭清の治療的意義は限定的だった。 縦隔リンパ節郭清は、 食道浸潤長に応じて個別化 (最適化) されるべきである」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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