海外ジャーナルクラブ
3年前

Boucherらは、 COVID-19のパンデミック中に医療従事者のメンタルヘルスが低下していることを受け、 アプリを使った在宅運動プログラムの介入によりメンタルヘルスが改善するかどうかを無作為化臨床試験で検討。 その結果、 運動は医療従事者の抑うつ症状を軽減した一方で、 試験終了まで継続することができた人は少なかったことが示された。 本研究はJAMA Psychiatry誌において発表された。
4カ月目で継続率が1/4を切っている状況なので、 やはり運動プログラムという介入を考えると最低6カ月後のアウトカムを確認したいところです。
COVID-19のパンデミック中、 医療従事者のメンタルヘルスは著しく低下したとされている。 運動がその改善に有効である可能性が示唆されており、 モバイルアプリケーションを活用することでそれが容易になる可能性がある。
カナダ・ブリティッシュコロンビア州の医療機関から募集された医療従事者
運動群:142例
対照群 (非運動群):146例
指定のアプリを使い、 自重インターバルトレーニング、 ヨガ、 バー運動など、 週4回20分のセッションを12週間継続
抑うつ症状の群間差
燃え尽き症候群 (シニシズム、 疲労感、 職業的効力のサブセット) と欠勤率
抑うつ症状に対する運動効果は、 試験終了時 (12週目) において、 小~中程度の効果が認められた (ES -0.41、 95%CI -0.69--0.13)。
シニシズム (12週目ES -0.33、 95%CI -0.53--0.13) と疲労感 (12週目ES -0.39、 95%CI -0.64--0.14) 、 欠勤率 (r=0.15、 95%CI 0.03-0.26) については、 有意かつ一貫した効果が示された。
週80分の運動の継続は、 2週目の54.9% (78例) からから12週目には23.2% (33例) に減少した。
運動は医療従事者の抑うつ症状を軽減したが、 試験終了時まで運動を継続できた人は低かった。 医療従事者のメンタルヘルス改善を維持するためには、 運動プログラムの継続を最適化することが重要な課題である。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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