海外ジャーナルクラブ
4ヶ月前
Hornsteinらは、 虫垂腺癌の患者を対象に、 アテゾリズマブ (Atezo) とベバシズマブ (Bev) の併用療法の有効性を前向き単群第II相試験で検討した。 その結果、 Atezo+Bevは治療選択肢として期待できると考えられた。 本研究はCancer Res Communにおいて発表された。
本研究ではグレードと前治療の回数に基づく層別化がなされていないため、 Efficacyというよりはreal worldのEffectivenessの方が表現としては近いと思います。
虫垂腺癌は希少疾患であり、 外科的切除が不可能な患者では治療選択肢が限られている。 同試験では、他の癌における抗PD‐L1抗体と抗VEGF抗体の併用の有効性を示すエビデンスに基づき、 虫垂腺癌でも同様の有効性が期待できると仮定して、 AtezoとBevの併用療法の有効性などについて評価した。
切除不能な進行虫垂腺癌患者 : 16例
第Ⅱ相、 前向き非盲検単群試験。
AtezoとBevを、21日を1サイクルとして投与
主要評価項目
主要な副次評価項目
6.25% (部分奏効1例)
100% (部分奏効1例、 病勢安定15例)
HR=1.9 (p=0.041)
未到達
追跡期間中央値 : 40ヵ月
著者らは「Atezo+Bevは、 切除不能な虫垂腺癌の治療選択肢として期待できるが、 さらなる研究が必要である」と考察している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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