海外ジャーナルクラブ
23日前

Powerらは、 免疫チェックポイント阻害薬 (ICI) 関連心筋炎患者を対象に、 有害転帰の予測因子の同定およびリスクスコアの構築を目的として、 多施設後ろ向きレジストリ研究で検討した。 その結果、 トロポニン上昇の程度、 胸腺腫の存在、 低電位QRS、 LVEF低下、 心筋・筋症状が予後不良と関連し、 これらを組み合わせたリスクスコアが有用であることが明らかとなった。 本研究はEur Heart J誌において発表された。
Sorbonneコホート (2023年以降) と他コホート (2014–23年) や2022年のESCガイドラインとの比較では、 診断・治療の進歩や軽症例の増加など、 時代的変化の影響を考慮する必要があります。
ICIは致死的となりうる心筋炎に加え、 筋炎や重症筋無力症様症候群、 呼吸筋不全を併発する 「cardiomyotoxicity」 という広範な病態が存在する。 しかし、 これらの重症化や予後を予測する指標は確立されていない。
2014~23年に、 17カ国で収集されたICI関連心筋炎患者748例のデータが検証された。 主要評価項目は重篤不整脈、 心不全、 呼吸筋不全、 またはcardiomyotoxicity関連死亡までの時間からなる複合エンドポイントだった。
多変量解析により、 ICI関連心筋炎における重篤なcardiomyotoxicityイベントの独立した予測因子として、 以下の5項目が同定された。
これらの因子を基に、 回帰係数に応じた点数を付与した0~8点の予後リスクスコアが構築された。 スコアの内訳は以下の通りである。
同スコアは良好な予測性能を示し、 30日以内の重篤なイベントの発生率はスコアに応じて段階的に増加した。
特にスコア0点では重篤なイベントの陰性的中率が極めて高く、 低リスク患者の同定に有用である可能性が示唆された。
著者らは、 「ICI関連心筋炎の重症度は、 トロポニン値の上昇の程度、 胸腺腫の合併、 低電位QRS、 LVEFの低下、 および心・筋肉症状と関連している。 これらの特徴を組み込んだリスクスコアは優れた予測性能を示した」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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