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26日前

Sjöqvistらは、 スウェーデンの全国登録データを用いた人口ベースのコホート研究により、 先天性TORCH感染症と神経発達・精神医学的転帰との関連を検討した。 その結果、 先天性TORCH感染症は知的障害および自閉症のリスク上昇と関連し、 同胞比較でも同様の結果が示された。 また、 青年期の学業成績が低いこととの関連も認められた。 研究結果はJAMA Pediatrics誌に発表された。
約200例が生後1年以降に診断されており、 難聴などを契機に遅れて診断された可能性があるため、 surveillance biasが懸念されます。
先天性TORCH (トキソプラズマ症・梅毒・風疹・サイトメガロウイルス [CMV]・単純ヘルペス) 感染症は、 重篤な胎児障害の原因となる。 一方、 神経発達・精神医学的転帰への集団レベルでの影響、 とりわけ家族性交絡とは独立した関連については、 十分に定量化されていなかった。
本研究は、 スウェーデンの保健、 出生、 保険、 教育、 死亡に関する全国登録データを連結した、 人口ベースのコホート研究である。 1987~2021年に同国で出生した366万6,002人を対象とし、 出生時から死亡、 国外転出、 または2023年12月31日まで追跡した。
曝露は、 全国登録データから特定した先天性TORCH感染症の臨床診断とし、 サイトメガロウイルス、 トキソプラズマ、 風疹ウイルス、 単純ヘルペスウイルス、 梅毒などを含めた。 比較対照はTORCH感染症と診断されていない出生児とし、 家族性交絡の影響を検討するため、 同胞比較も実施した。
評価項目は、 自閉スペクトラム症 (知的障害の併存別)、 知的障害 (重症度別)、 注意欠如・多動症 (ADHD)、 強迫症、 トゥレット症・慢性チック症、 非感情性精神病、 および16歳時の標準化学業成績とした。 各転帰との関連は、 Cox回帰分析および同胞比較モデルを用いて推定した。
先天性TORCH感染症は975人 (男性54.6%、 平均追跡期間18.70年) に認められ、 発生頻度は出生1万人当たり2.5例であった。 非曝露群は366万5,027人 (51.4%、 平均追跡期間20.50年) であった。
TORCH感染症のうち、 CMVが487人 (49.9%) と約半数を占めた。 風疹は1990年代半ば以降ほぼ認められなくなった一方、 CMV、 トキソプラズマ、 単純ヘルペスウイルス感染症の診断頻度は経時的におおむね安定していた。
TORCH感染症群では、 非曝露群と比べ、 早産 (31.5% vs 5.8%)、 帝王切開 (14.9% vs 7.3%)、 5分後Apgarスコア <7 (7.9% vs 1.1%)、 在胎期間に比して小さい出生体格 (13.4% vs 2.3%) など、 周産期リスクの頻度が高かった。
調整後の人口ベース解析において、 先天性TORCH感染症は知的障害リスクの上昇と関連した (HR 7.22 [95%CI 6.14-8.49])。 同胞比較でも同様の関連が認められた (HR 11.28 [95%CI 5.97-21.33])。
知的障害の発生率は、 TORCH感染症群で1,000人年当たり8.22、 非曝露群で同0.68であった。 重症度別のHRは、 軽度3.01、 中等度7.76、 重度~最重度23.51であり、 重症度が高いほど関連が強かった。
先天性TORCH感染症は、 自閉症リスクの上昇と関連し (HR 3.10 [95%CI 2.55-3.76])、 同胞比較でも同様の関連が認められた (HR 3.19 [95%CI 1.97-5.15])。 自閉症の発生率は、 TORCH感染症群で1,000人年当たり5.39、 非曝露群で同1.71であった。
知的障害の併存別にみると、 関連は知的障害を伴わない自閉症 (HR 1.97 [95%CI 1.51-2.57]) よりも、 知的障害を伴う自閉症 (HR 6.23 [95%CI 4.69-8.28]) で強かった。 同胞比較でも同様の傾向が認められ、 HRはそれぞれ1.81および12.29であった。
人口ベース解析では、 ADHDとTORCH感染症との関連が認められたが (HR 1.28 [95%CI 1.04–1.57] )、 同胞比較では関連が弱まり、 統計学的に有意ではなかった (HR 1.13 [95%CI 0.75–1.68] )。
強迫症については、 人口ベース解析、 同胞比較のいずれでも一貫した関連は認められなかった (人口ベース解析 : HR 0.95 [95%CI 0.51-1.77])。 トゥレット症・慢性チック症は曝露群で5例未満、 非感情性精神病は8例にとどまり、 詳細な解析は行われなかった。
自閉症または知的障害と診断されていない対象者において、 先天性TORCH感染症への曝露は、 16歳時の標準化学業成績が非曝露群より平均1.50点低いことと関連した(差 -1.50点 [95%CI -2.60~-0.40])。 同胞比較でも同方向の差がみられたが、 統計学的に有意ではなかった (差 -1.36点 [95%CI -2.83~0.12])。
著者らは、 「先天性TORCH感染症はまれであるものの、 知的障害および自閉症と関連し、 その影響は診断された疾患にとどまらず、 より広範な認知機能上の転帰にも及ぶ可能性が示された。 特定の母子感染を予防する重要性が改めて示唆された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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