海外ジャーナルクラブ
21日前

Silverbergらは、 生物学的製剤未治療の中等症~重症アトピー性皮膚炎 (AD) 成人患者393例を解析対象として、 制御性T細胞増強IL-2受容体作動薬rezpegaldesleukinの有効性・安全性を国際共同第Ⅱb相プラセボ対照無作為化比較試験 (REZOLVE-AD) で検討した。 その結果、 16週時のEASIスコア平均変化率は、 24μg/kg 2週間隔投与群で-61%、 18μg/kg 2週間隔投与群で-58%、 24μg/kg 4週間隔投与群で-53%、 プラセボ群で-31%であり、 治療差-30~-22㌽で3群とも主要評価項目を達成した。 安全性については、 注射部位反応が70%と高頻度であったが、 ほとんどは軽度~中等度で消失した。 試験結果はLancet誌に発表された。
今回の報告は16週間の導入期のみであり、 維持期およびその後の52週間の治療終了後追跡の結果を待つ必要があります。
Rezpegaldesleukinは制御性T細胞 (Treg) を選択的に増加させ、 その機能を高めるIL-2受容体作動薬である。 自己免疫疾患や炎症性疾患への新規治療アプローチとして位置付けられ、 アトピー性皮膚炎 (AD) もその適応候補とされる。
本試験では、 生物学的製剤治療歴のない中等症~重症AD成人を対象に、 rezpegaldesleukinとプラセボの有効性・安全性を比較した。
本試験は欧米など10ヵ国の地域研究センター・病院107施設で実施された第Ⅱb相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験 (REZOLVE-AD) である。 対象は登録12ヵ月以上前にADと診断された18歳以上の成人で、 EASIスコア16.0以上・validated Investigator Global Assessment for Atopic Dermatitis (vIGA-AD) スコア3以上・罹患体表面積10%以上の中等症~重症患者とした。
患者は以下の4群に3:3:3:2で割り付けられた。
本報告は第Ⅱb相16週の導入期までの成績であり、 主要評価項目は16週時のEASIスコアのベースラインからの変化率とした。
3群すべてが主要評価項目を達成した。
16週時EASIスコア平均変化率 (標準誤差)
プラセボとの治療差
rezpegaldesleukin群 (320例) の5%以上に発現しプラセボ群 (73例) より高頻度であった治療下有害事象の発現は、 以下の通りであった。 注射部位反応は高頻度だが、 注射部位反応のほぼ全て (>99%) は軽度~中等度で消失した。
rezpegaldesleukin群 vs プラセボ群
重篤または重度の有害事象リスク増加は認められず、 導入期中は死亡例もなかった。
著者らは、 「rezpegaldesleukinは中等症~重症のAD成人患者において、 16週の導入期を通じてプラセボと比較して、 EASI変化率を含む複数評価項目で有意かつ臨床的に意味のある改善をもたらした。 安全性も良好であり、 さらなる開発を支持する結果となった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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