海外ジャーナルクラブ
1ヶ月前
Tesfayeらは、 2型糖尿病患者を対象に、 SGLT2阻害薬エンパグリフロジンとDPP-4阻害薬が糖尿病網膜症の発症および進行リスクに及ぼす影響を米国保険請求データを用いたコホート試験で比較した*。 その結果、 エンパグリフロジンに非増殖性糖尿病網膜症の発症リスク抑制との関連は認められなかったが、 非増殖性糖尿病網膜症既往歴のあるエンパグリフロジン使用者では進行リスクが低下することが明らかになった。
非増殖性糖尿病網膜症発症コホート 34,239組
発症リスクに差はなかった (HR 1.04、 95%CI 0.94~1.15;RD 1.30;95%CI -1.83~4.44)
糖尿病網膜症進行コホート 7,831組
進行リスクはエンパグリフロジン使用群の方が低かった (HR 0.78、 95%CI 0.63~0.96;RD -9.44、 95%CI -16.90~-1.98)
保険請求データ解析なので、 糖尿病の罹患期間などの臨床情報が欠如しているのがlimitationとなります。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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