タペンタの薬価基準経過措置満了、 継続患者ではオピオイドスイッチングが必要に
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HOKUTO編集部

2ヶ月前

タペンタの薬価基準経過措置満了、 継続患者ではオピオイドスイッチングが必要に

タペンタの薬価基準経過措置満了、 継続患者ではオピオイドスイッチングが必要に
2025年3月31日、 持続性がん疼痛治療薬 「タペンタ®錠25mg、 50mg、 100mg (一般名 タペンタドール) 」 の薬価基準経過措置期間が満了した。 これに伴い、 翌4月1日より保険請求ができなくなった。 また、 現在、 タペンタを継続使用中の患者ではオピオイドスイッチングが必要になる。

タペンタの特徴とオピオイドスイッチング

ノルアドレナリン取り込み阻害作用も有する強オピオイド

タペンタドールは、 トラマドールのμ受容体活性とノルアドレナリン取り込み阻害作用を強化し、 セロトニン再取り込み阻害作用を減弱させた強オピオイドである。

中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛効果を有しており、 日本緩和医療学会編集の『がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン (2020年版) 』では、 中等度から高度の癌疼痛に対して強い推奨 (中等度の根拠に基づく) とされている。

等鎮痛用量比はタペンタドール経口 : モルヒネ経口 : オキシコドン経口=100 : 30 : 20 (mg/日) であり¹⁾、 オピオイドスイッチングでは、 上記のノルアドレナリン取り込み阻害作用についても併せて考慮する必要がある。

出典

  1. がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン (2020年版)

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オピオイド換算表

モルヒネ経口30mgを基準としたオピオイド換算量

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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