HOKUTO編集部
2ヶ月前
2024年9月13日~17日にスペイン・バルセロナで開催された「欧州臨床腫瘍学会 ESMO2024」の注目演題ハイライト記事を掲載いたします (随時更新中)。
欧州臨床腫瘍学会 (ESMO 2024) の泌尿器癌領域における注目演題の主な結果や議論点について、虎の門病院臨床腫瘍科の竹村弘司先生にご解説いただきました。 (詳細をみる)
初回の経尿道的膀胱腫瘍切除術 (TURBT) で高異型度 (High grade) pT1と診断された高リスク膀胱癌のうち2回目 (2nd) のTURでpT0が認められた膀胱癌を対象に、 BCG膀胱内注入療法と無治療経過観察を比較検証した第Ⅲ相無作為化比較試験JCOG1019の結果より、 RFSにおける非劣性が示された。 富山大学腎泌尿器科教授の北村寛氏が発表した。 (詳細をみる)
シスプラチン適格の筋層浸潤膀胱癌 (MIBC) における抗PD-L1抗体デュルバルマブ+化学療法による術前療法およびデュルバルマブ術後投与の有効性について、 術前化学療法単独を対照に検証した第Ⅲ相国際共同オープンラベル無作為化比較試験NIAGARAの結果より、 EFSおよびOSが有意に改善した。 (詳細をみる)
骨転移を有するCRPCへの1次治療として、 抗アンドロゲン薬エンザルタミド+塩化ラジウム223 (²²³Ra) の併用療法の有効性と安全性についてエンザルタミド単剤療法を対照に検証した第Ⅲ相無作為化比較試験EORTC-GUCG 1333 / PEACE-3の結果より、 画像診断によるPFS(rPFS)が有意に改善した。 (詳細をみる)
9月13~17日に開催された欧州臨床腫瘍学会 (ESMO 2024) では、 乳癌領域における注目演題が多数報告されました。 本稿では注目演題をがん研有明病院乳腺内科医長の尾崎由記範先生にご解説いただきました。 (詳細をみる)
初回のトラスツズマブ・デルクステカン(T-DXd)治療を行う転移性乳癌への予防的オランザピン+5-HT3受容体拮抗薬+デキサメタゾン併用制吐療法の効果について、 プラセボ+5-HT3受容体拮抗薬+デキサメタゾン併用療法を対照に検証した第Ⅱ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験ERICAの結果より、 オランザピン併用制吐療法は遅発期・延長期の悪心・嘔吐の予防に有効であることが示された。 昭和大学先端がん治療研究所准教授の酒井瞳氏が発表した。 (詳細をみる)
早期トリプルネガティブ乳癌 (TNBC) 患者における抗PD-1抗体ペムブロリズマブ+化学療法による術前療法およびペムブロリズマブ術後投与の有効性について、 術前化学療法単独を対照に検証した第Ⅲ相プラセボ対照二重盲検無作為化比較試験KEYNOTE-522のOS最終解析結果より、 OSが有意に改善し、 死亡リスクが34%低減した。 (詳細をみる)
完全切除された早期NSCLCに対する術後療法としての抗PD-L1抗体デュルバルマブ投与の有効性および安全性について、 プラセボを対照に検証した第Ⅲ相国際二重盲検無作為化比較試験CCTG BR.31の結果より、 DFSの改善は認められなかった。 (詳細をみる)
消化器癌 (胃癌・肝細胞癌) 領域における注目演題について、国立がん研究センター中央病院頭頸部・食道内科/消化管内科の山本駿先生にご解説いただきました。 (詳細をみる)
intemediate stage (中間期) の肝細胞癌 (HCC) に対するマルチキナーゼ阻害薬レンバチニブ+抗PD-1抗体ペムブロリズマブ+TACE併用療法の有効性についてプラセボ+TACEを対照に検証した第Ⅲ相多施設共同二重盲検無作為化比較試験LEAP-012の結果より、 PFSが有意に改善した。 米・Icahn School of Medicine at Mount SinaiのJosep Llovet氏が発表した。 (詳細をみる)
切除可能な胃癌・食道胃接合部腺癌患者において、 術前・術後のエピルビシン+シスプラチン+5-FU (ECF)療法または5-FU+ロイコボリン+オキサリプラチン+ドセタキセル(FLOT)療法に術前CRTの上乗せ効果を検証した第Ⅲ相国際共同無作為化比較試験TOPGEARの結果より、 OSの改善は認められなかった。 オーストラリア・Peter MacCallum Cancer CentreのTrevor Leong氏が発表した。同詳細はN Engl J Med. 2024年9月14日オンライン版に同時掲載された。 (詳細をみる)
化学療法抵抗性の転移性大腸癌 (mCRC)に対する抗VEGFR-2抗体ラムシルマブ+トリフルリジン・チピラシル (FTD/TPI、 以下、 TAS-102) 併用療法の有効性および安全性について、 TAS-102単剤を対照に検証した第Ⅲ相無作為化比較試験IKF-AIO-RAMTASの結果より、 OSの改善は認められなかった。 ドイツ・Essen University HospitalのS.Kasper氏が発表した。 (詳細をみる)
未治療でHER2陽性の切除不能または転移性胃腺癌・食道胃接合部腺癌における抗HER2抗体トラスツズマブ+化学療法+抗PD-1抗体ペムブロリズマブ併用療法の有効性について、 トラスツズマブ+化学療法+プラセボを対照に検証した第Ⅲ相国際二重盲検無作為化比較試験KEYNOTE-811の最終解析結果より、 ITTおよびPD-L1 CPS≧1集団においてOSが有意に改善した。 (詳細をみる)
切除不能または転移性悪性黒色腫の1次治療において、 抗PD-1抗体ニボルマブ+抗CTLA-4抗体イピリムマブ (NIVO+IPI) 併用療法およびニボルマブ単剤療法の有効性を、 イピリムマブ単剤療法を対照に比較検討した第Ⅲ相二重盲検無作為化比較試験CheckMate 067の10年超の長期成績の結果、 NIVO+IPIとNIVO単剤は10年時も持続的なOSの改善傾向を示した。 英・The Royal Marsden HospitalのJames Larkin氏が発表した。 同詳細はN Engl J Med. 2024年9月15日オンライン版に掲載された。 (詳細をみる)
血清GDF-15≧1,500pg/mLの癌悪液質におけるファーストインクラスの抗GDF-15抗体ponsegromabの有効性および安全性について、 プラセボを対照に検証した第Ⅱ相二重盲検無作為化比較試験の結果から、 癌患者の体重が有意に増加し、 悪液質症状、 筋肉量、 身体活動等も改善した。 (詳細をみる)
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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