海外ジャーナルクラブ
2年前
Laursenらは, 成人の肺結核患者を対象に, さまざまな便の診断法 (顕微鏡検査, PCR法, 培養) の精度を評価し, 喀痰培養と比較. その結果, 肺結核診断の一環としての便検体を検査することは有用であり, 特にPCR法はかなりの割合で肺結核患者を検出できることが明らかとなった. 本研究は, Int J Tuberc Lung Dis誌において発表された.
結核菌は酸菌であり,消化管内で生存することができる. そのため, 結核患者が喀痰を飲み込むと便中に菌が検出されることがある.
臨床的に推定または微生物学的に診断された肺結核患者を対象とした便検査に関するデータを有する研究を特定し解析した.
本結果は、 肺結核診断の一環として 「便検体の分析」が有用であることを示している. 特にPCR法は, かなりの割合の肺結核患者を検出するのに役立った.
👨⚕️ HOKUTO監修医コメント
少しマニアックになりますが, アカデミアの領域では”有効, 有用, 効果”という表現は慎重に使用しないといけません. 英語では, efficacy, effectiveness (この2つは違いを明確に定義づけされています) ときて, 論文書くとき何を使っていいか困ったときにeffect, それで今回のようなふわっとした形ではusefull, helpfullとなります. なのでふわっとした研究成果であることがイメージされますね.
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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