【速報】アルツハイマー病治療薬 「レカネマブ」 承認へ
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HOKUTO通信

1年前

【速報】アルツハイマー病治療薬 「レカネマブ」 承認へ

【速報】アルツハイマー病治療薬 「レカネマブ」 承認へ
厚生労働省の専門部会は21日、 アルツハイマー病(AD)治療薬 「レカネマブ」 の国内での製造販売承認を了承した。 ADの進行を緩やかにする効果を証明した国内初の薬となる。 

早ければ11〜12月に使える見通し

レカネマブはエーザイと米バイオジェンの共同開発。 エーザイは1月、 レカネマブの製造販売について医薬品医療機器総合機構 (PMDA) に承認申請し、 厚労省から審査期間を短くする 「優先審査品目」 に指定されていた。 厚労相が近く正式に承認する。

9月中に厚労相が承認した場合、実際に日本の医療現場で使えるようになるのは早ければ11〜12月になる見通し。

27%症状悪化を抑制

レカネマブはAD患者の脳内に蓄積されるアミロイドβがたまるのを抑え、 蓄積したとしても減少を促して病気の進行そのものを抑える。 これまでのアルツハイマー病治療薬は、 神経脱落に伴って進行する脳内のアセチルコリン減少を抑え、 症状改善を目指す対症療法薬だった。

第Ⅲ相無作為化比較試験Clarity ADでは、 主要評価項目である🔢CDR-SBスコア (記憶、 判断力など6項目) の悪化が、 プラセボ群と比べてレカネマブ群では27%有意に抑制された。

対象患者

レカネマブには進行を完全に止めたり、 既に悪化した認知機能を改善したりする機能はない。 脳内にAβ蓄積のあるADが原因の軽度認知障害 (MCI) の人や軽度AD患者が投与対象で、 「中等度」 や 「重度」 の患者は対象外となる。


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NEJM:レカネマブ投与、 早期アルツハイマー病の進行抑制に有効 (Clarity AD試験)

N Engl J Med. 2023 Jan 5;388(1):9-21. PMID: 36449413

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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