海外ジャーナルクラブ
7ヶ月前
Sprattらは、 限局および進行性前立腺癌患者を対象に、 GnRHアンタゴニストのレルゴリクスと放射線療法の併用の有効性および安全性について、 2件の無作為化比較試験の多施設共同事後解析を用いて評価した。 その結果、 レルゴリクス+放射線の併用は持続的去勢の達成に関連していることが示唆された。 本研究はJAMA Oncolにおいて発表された。
includeされた2つのRCT共に長期アウトカムが取られていなかったのがlimitationとなります。
アンドロゲン除去療法 (ADT) +放射線療法 (RT) の併用は、 限局性および進行性の前立腺癌患者に対して一般的に行われている。
2件の無作為化比較試験のデータが対象に含まれた。
短期ADT群は5~25週目、 長期ADT群は5~49週目の間に予定された、 全診察における去勢率
260例のうち、 164例 (63.1%) にレルゴリクスが投与された。
短期レルゴリクス投与後12週で、 52% (34例) のテストステロン値がベースラインまたは280ng/dL超に回復した。
レルゴリクス群とリュープロレリン群間で有意差は認められなかった。
HR 0.97 (95%CI 0.35-2.72、 p=0.62)
レルゴリクス投与によるGrade3以上の有害事象は5%未満であった。
著者らは 「2件の無作為化比較試験の結果より、 限局および進行性前立腺癌において、 放射線療法とレルゴリクスの併用療法は迅速かつ持続的な去勢を達成することが示唆された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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