【JAMA Surg】食道腺癌、ロボット切除で郭清リンパ節数が増加
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海外ジャーナルクラブ

2日前

【JAMA Surg】食道腺癌、ロボット切除で郭清リンパ節数が増加

【JAMA Surg】食道腺癌、ロボット切除で郭清リンパ節数が増加
Berlthらは、 切除可能な食道・食道胃接合部腺癌患者を対象に、 ロボット支援下低侵襲食道切除術 (RAMIE) と従来の低侵襲食道切除術 (MIE) を、 第Ⅲ相無作為化比較試験で比較した。 その結果、 郭清リンパ節数中央値はRAMIE群で36個、 MIE群で32個とRAMIE群で有意に増加し (p=0.005)、 より広範なリンパ節郭清をもたらした。 術後合併症率は両群で概ね同様で、 90日死亡率は1.0% vs 3.0% (p=0.62) と有意差は認められず、 1年生存にも差は示されなかった。 試験結果はJAMA Surg誌に発表された。

📘原著論文

Robotic vs Thoracolaparoscopic Esophagectomy for Esophageal Cancer: A Randomized Clinical Trial. JAMA Surg. 2026 Sep 30; e264478. Online ahead of print. PMID: 42814447

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

当時、 ドイツでは食道癌・噴門部癌ともにFLOT療法が使用されていた一方、 オランダでは噴門部癌のみに使用されており、 国・時期による治療の不均一性がありました。

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背景

ロボット支援で食道腺癌のリンパ節郭清をより広げられるか

腺癌への根治的な胸腹部食道切除術では、 最適な手術アプローチがいまだ定まっていない。 良好な腫瘍学的転帰にはリンパ節郭清が重要であり、 ロボット支援下低侵襲食道切除術 (RAMIE) は従来の低侵襲食道切除術 (MIE) よりも広範な郭清を可能にする可能性がある。

本試験では、 食道・食道胃接合部腺癌の手術患者において、 RAMIEがMIEよりも多くのリンパ節を郭清できるかを検証した。

研究デザイン

切除可能な腺癌218例をRAMIEとMIEに無作為化

本試験は、 ドイツ・オランダ・スイスで実施された第Ⅲ相無作為化比較試験である。 対象はcT1-4a/cN0-3/cM0の切除可能な食道または食道胃接合部腺癌患者で、 手術単独と集学的治療のいずれも適格とした。 患者は以下の2群に1:1で無作為化された*。

*無作為化された218例のうち、 試験を完遂し経胸的食道切除を受けた202例が解析対象となった (追跡期間は最長5年)。
  • RAMIE群 (解析対象101例)
  • MIE群 (解析対象101例)

主要評価項目は郭清リンパ節数**、 副次評価項目には管腔側R0切除率、 術後合併症率、 90日死亡率、 1年生存が含まれた。

**修正intention-to-treat (ITT) 集団で解析

結果

RAMIEで郭清リンパ節数が有意に増加

解析対象202例の平均年齢は64.8歳で、 男性が89.6%を占めた。

郭清リンパ節数の中央値は、 RAMIE群で有意に多かった。

郭清リンパ節数 中央値

  • RAMIE群 : 36個
  • MIE群 : 32個
p=0.005

R0切除率は両群とも高率

管腔側R0切除率はRAMIE群99.0%、 MIE群97.0%であった。

手術の安全性と1年生存に明確な差なし

術後合併症率は両群で概ね同様であった。 90日死亡率は1.0% vs 3.0% (p=0.62) と差は認められず、 1年生存にも差は示されなかった。

結論

ロボット支援で郭清リンパ節数が増加し安全性も良好

著者らは、 「RAMIEはMIEよりも広範なリンパ節郭清をもたらし、 安全性も概ね同様であったことから、 食道・食道胃接合部腺癌への標準的アプローチとして支持される」と報告している。


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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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